ダウ平均は続伸 四半期定例入札とパウエル会見を受け上昇=米国株概況
NY株式1日(NY時間16:22)
ダウ平均 33274.58(+221.71 +0.67%)
S&P500 4237.86(+44.06 +1.05%)
ナスダック 13061.47(+210.23 +1.64%)
CME日経平均先物 31895(大証終比:+295 +0.93%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。米国債利回りが急低下し、IT・ハイテク株中心に買い戻しが広がった。米財務省がこの日発表した来週の四半期定例入札の規模が予想ほど拡大していなかったことや、ISM製造業景気指数が予想を下回ったことが利回りの下げを加速させた。
また、午後にFOMCの結果が発表され、政策金利は予想通りに据え置かれた。声明は若干の変更があったものの概ね前回と変わらない。注目のパウエル議長の会見だが、「これまでの進展を考慮し、FOMCは慎重に進めるべき」と慎重姿勢を示す一方で、「潜在成長を上回るGDPで利上げが正当化される可能性。利上げ停止後の再利上げは困難との考えを否定」とも言及し、追加利上げの可能性は温存している。なお、利下げについては考えも話もしていないと述べていた。
予想通りに「タカ派な据え置き」といった雰囲気だが、短期金融市場での追加利上げの期待は若干後退している。市場からは、最近の利回り上昇を考慮すると12月に利上げを実施する可能性は低いとの見方も広まっている模様。
11月の米株式市場は歴史的には好調な月だが、投資家は引き続き、米国債利回りの動向を注視している。
決算では、AMD<AMD>が前日引け後に決算を発表し、ゲーム事業の売上減少を見込み、第4四半期の売上高見通しが予想を下回っていた。時間外で株価は売りが強まっていたが、新製品のAIチップ「MI300」への期待も示され、通常取引に入って買いが強まった。
中華圏でKFCやピザハットといったファストフードを展開するヤム・チャイナ<YUMC>が決算を受け大幅安。既存店売上高が予想を下回ったほか、1株利益、売上高とも予想を下回った。
人材管理サービスのペイコム・ソフトウェア<PAYC>が決算を受け大幅安。ガイダンスを公表し、EBITDA、売上高とも予想を下回る見通しを示した。
出合い、デート用アプリのマッチ<MTCH>が決算を受け大幅安。第4四半期の売上高見通しが予想に届かなかったことが嫌気された。
デュポン<DD>が決算を受け下落。通期の売上高とEBITDAの見通しを下方修正した。目先の販売量の逆風を反映させたと説明している。
化粧品のエスティローダー<EL>が決算を受け大幅安。通期の1株利益の見通しを大幅に下方修正したほか、第2四半期についても予想を下回る1株利益の見通しを示している。
医療保険のヒューマナ<HUM>が決算を受け下落。2024年度の1株利益の見通しを、同社の長期目標である11-15%増のレンジの下限を見込んだことが嫌気された。
資産運用のアポロ・グローバル<APO>が決算を受け上昇。手数料関連収益が過去最高を記録。
ヤム・チャイナ<YUMC> 44.56(-8.00 -15.22%)
ペイコム<PAYC> 150.69(-94.28 -38.49%)
マッチ<MTCH> 29.29(-5.31 -15.35%)
デュポン<DD> 66.92(-5.96 -8.18%)
エスティローダー<EL> 104.51(-24.36 -18.90%)
ヒューマナ<HUM> 489.36(-34.33 -6.56%)
アポロ・グローバル<APO> 83.65(+6.21 +8.02%)
アップル<AAPL> 173.97(+3.20 +1.87%)
マイクロソフト<MSFT> 346.07(+7.96 +2.35%)
アマゾン<AMZN> 137.00(+3.91 +2.94%)
アルファベットC<GOOG> 127.57(+2.27 +1.81%)
テスラ<TSLA> 205.66(+4.82 +2.40%)
メタ・プラットフォームズ<META> 311.85(+10.58 +3.51%)
AMD<AMD> 108.04(+9.54 +9.69%)
エヌビディア<NVDA> 423.25(+15.45 +3.79%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 33274.58(+221.71 +0.67%)
S&P500 4237.86(+44.06 +1.05%)
ナスダック 13061.47(+210.23 +1.64%)
CME日経平均先物 31895(大証終比:+295 +0.93%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸。米国債利回りが急低下し、IT・ハイテク株中心に買い戻しが広がった。米財務省がこの日発表した来週の四半期定例入札の規模が予想ほど拡大していなかったことや、ISM製造業景気指数が予想を下回ったことが利回りの下げを加速させた。
また、午後にFOMCの結果が発表され、政策金利は予想通りに据え置かれた。声明は若干の変更があったものの概ね前回と変わらない。注目のパウエル議長の会見だが、「これまでの進展を考慮し、FOMCは慎重に進めるべき」と慎重姿勢を示す一方で、「潜在成長を上回るGDPで利上げが正当化される可能性。利上げ停止後の再利上げは困難との考えを否定」とも言及し、追加利上げの可能性は温存している。なお、利下げについては考えも話もしていないと述べていた。
予想通りに「タカ派な据え置き」といった雰囲気だが、短期金融市場での追加利上げの期待は若干後退している。市場からは、最近の利回り上昇を考慮すると12月に利上げを実施する可能性は低いとの見方も広まっている模様。
11月の米株式市場は歴史的には好調な月だが、投資家は引き続き、米国債利回りの動向を注視している。
決算では、AMD<AMD>が前日引け後に決算を発表し、ゲーム事業の売上減少を見込み、第4四半期の売上高見通しが予想を下回っていた。時間外で株価は売りが強まっていたが、新製品のAIチップ「MI300」への期待も示され、通常取引に入って買いが強まった。
中華圏でKFCやピザハットといったファストフードを展開するヤム・チャイナ<YUMC>が決算を受け大幅安。既存店売上高が予想を下回ったほか、1株利益、売上高とも予想を下回った。
人材管理サービスのペイコム・ソフトウェア<PAYC>が決算を受け大幅安。ガイダンスを公表し、EBITDA、売上高とも予想を下回る見通しを示した。
出合い、デート用アプリのマッチ<MTCH>が決算を受け大幅安。第4四半期の売上高見通しが予想に届かなかったことが嫌気された。
デュポン<DD>が決算を受け下落。通期の売上高とEBITDAの見通しを下方修正した。目先の販売量の逆風を反映させたと説明している。
化粧品のエスティローダー<EL>が決算を受け大幅安。通期の1株利益の見通しを大幅に下方修正したほか、第2四半期についても予想を下回る1株利益の見通しを示している。
医療保険のヒューマナ<HUM>が決算を受け下落。2024年度の1株利益の見通しを、同社の長期目標である11-15%増のレンジの下限を見込んだことが嫌気された。
資産運用のアポロ・グローバル<APO>が決算を受け上昇。手数料関連収益が過去最高を記録。
ヤム・チャイナ<YUMC> 44.56(-8.00 -15.22%)
ペイコム<PAYC> 150.69(-94.28 -38.49%)
マッチ<MTCH> 29.29(-5.31 -15.35%)
デュポン<DD> 66.92(-5.96 -8.18%)
エスティローダー<EL> 104.51(-24.36 -18.90%)
ヒューマナ<HUM> 489.36(-34.33 -6.56%)
アポロ・グローバル<APO> 83.65(+6.21 +8.02%)
アップル<AAPL> 173.97(+3.20 +1.87%)
マイクロソフト<MSFT> 346.07(+7.96 +2.35%)
アマゾン<AMZN> 137.00(+3.91 +2.94%)
アルファベットC<GOOG> 127.57(+2.27 +1.81%)
テスラ<TSLA> 205.66(+4.82 +2.40%)
メタ・プラットフォームズ<META> 311.85(+10.58 +3.51%)
AMD<AMD> 108.04(+9.54 +9.69%)
エヌビディア<NVDA> 423.25(+15.45 +3.79%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美