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【市況】次第にドル売り・株高の反応 タカ派な据え置きも追加利上げの期待は若干後退

NY株式1日(NY時間15:23)
ダウ平均   33303.96(+251.09 +0.76%)
ナスダック   13042.56(+191.32 +1.49%)
CME日経平均先物 31825(大証終比:+225 +0.71%)

米国債利回り(NY時間15:23)
2年債   4.946(-0.142)
10年債  4.764(-0.167)
30年債  4.955(-0.138)
期待インフレ率  2.410(-0.006)
※期待インフレ率は10年債で算出

USD/JPY 150.86 EUR/USD 1.0557 GBP/USD 1.2149

 NY市場はFOMCの結果とパウエル議長の会見を受けて、次第にドル売り・株高の反応が見られている。政策金利は予想通りに据え置かれた。声明は若干の変更はあったものの概ね前回と変わらない。注目のパウエル議長の会見だが、「これまでの進展を考慮し、FOMCは慎重に進めるべき」と慎重姿勢を示す一方で、「潜在成長を上回るGDPで利上げが正当化される可能性。利上げ停止後の再利上げは困難との考えを否定」とも言及しており、追加利上げの可能性は温存している。なお、利下げについては考えも話もしていないと述べていた。

 予想通りに「タカ派な据え置き」といった雰囲気だが、短期金融市場での追加利上げ期待は若干後退している。市場の一部では「最近の利回り上昇を考慮すると、12月に利上げを実施する可能性は低い」との見方が広まっている模様。

 ダウ平均はFOMC前に一旦、前日付近に伸び悩んでいたが、終盤にかけて再び上げ幅を広げている。ナスダックも同様。一方、ドルは議長の会見を受けて上下動していたが、米国債利回りが下げ幅を広げていることもあり、次第に売りが広がっている格好。ドル円は再び150円台に下落している。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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