【↑】日経平均 大引け| 反発、日銀決定会合の結果を受けた買いが優勢 (10月31日)
日経平均株価
始値 30694.96
高値 30973.66(13:10)
安値 30552.65(09:14)
大引け 30858.85(前日比 +161.89 、 +0.53% )
売買高 19億8478万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆6793億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は反発、後場に入り買い優勢に傾く
2.前日の米株高も、日銀決定会合前で前場は様子見
3.決定会合では政策修正の動き限定的で安心感漂う
4.半導体関連株が売られ、日経平均の上値重くする
5.値上がり銘柄数が全体の85%、売買代金も高水準
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比511ドル高と4日ぶりに反発した。FOMCでの利上げを見送るとの観測から、自律反発狙いの買いが優勢となった。
東京市場では、前場は様子見ムードが強かったが、後場は日銀会合の結果を受け強気方向に傾き、日経平均株価は160円あまり上昇して引けた。
31日の東京市場は、前場は主力株を中心に強弱観が対立、はっきりしない値動きで日経平均は小安く推移した。日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとの思惑が働いたことによるが、昼ごろに結果が発表されると、想定よりもハト派的な内容との見方から空売り筋の買い戻しを誘う形で全体相場は上昇に転じた。半導体関連株への売りが目立ったが、保険や銀行など金融株、食料品や水産などのディフェンシブ株、小売などインバウンド関連に買いが入り、全体相場を支えた。業種別騰落では33業種中30業種が上昇した。個別株もプライム市場の値上がり銘柄数が1400を上回り全体の85%を占めている。売買代金は前日ほどではないが4兆6000億円台と高水準に膨らんだ。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが高く、オリエンタルランド<4661>が堅調、キーエンス<6861>も買いが優勢だった。トヨタ自動車<7203>がしっかり、ゆうちょ銀行<7182>のほか、JT<2914>など高配当利回り株も高い。ソニーグループ<6758>も買いが優勢だった。アンリツ<6754>、リケンテクノス<4220>はストップ高人気。ストライク<6196>、日本新薬<4516>、明電舎<6508>なども値を飛ばした。
半面、群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が値を下げ、ディスコ<6146>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、ソシオネクスト<6526>など半導体関連株への売りが目立つ。マクニカホールディングス<3132>は下落率トップに売り込まれた。パナソニック ホールディングス<6752>も安い。商船三井<9104>が軟調、住友理工<5191>、ニフコ<7988>も下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433>、テルモ <4543>、ファストリ <9983>、ダイキン <6367>、中外薬 <4519>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約59円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、デンソー <6902>、レーザーテク <6920>、TDK <6762>、東エレク <8035>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約77円。うち50円はアドテスト1銘柄によるもの。
東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は海運業、電気機器、電気・ガス業の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)保険業、(2)水産・農林業、(3)食料品、(4)小売業、(5)ガラス土石製品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)輸送用機器、(2)機械、(3)倉庫運輸関連、(4)鉄鋼、(5)卸売業。
■個別材料株
△AGS <3648> [東証S]
今期純利益・配当予想の上方修正と自社株取得も。
△リケンテクノ <4220> [東証P]
今期は一転最終増益予想で上限13.4%の自社株買い。
△日本新薬 <4516> [東証P]
上期最終を一転5%増益に上方修正。
△寺岡製 <4987> [東証S]
MBO発表でTOB価格564円にサヤ寄せ。
△日電硝 <5214> [東証P]
26年末まで総額500億円の自社株買いを評価。
△ストライク <6196> [東証P]
今期も35%営業増益予想。
△小森 <6349> [東証P]
今期最終益予想引き上げと記念配当実施を好感。
△明電舎 <6508> [東証P]
24年3月期営業利益予想を上方修正。
△日本アビオ <6946> [東証S]
4-9月期営業益57%増。
△アストマクス <7162> [東証S]
4-9月期増収・営業黒字転換へ。
▼ルーデン <1400> [東証G]
東証が監理銘柄(審査中)に指定。
▼エイケン工業 <7265> [東証S]
第3四半期累計は最終益6割減。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)リケンテクノ <4220>、(2)明電舎 <6508>、(3)ストライク <6196>、(4)アンリツ <6754>、(5)日本新薬 <4516>、(6)東京鉄 <5445>、(7)さくらネット <3778>、(8)小森 <6349>、(9)日電硝 <5214>、(10)パラベッド <7817>。
値下がり率上位10傑は(1)マクニカHD <3132>、(2)山九 <9065>、(3)ポーラHD <4927>、(4)パナHD <6752>、(5)山洋電 <6516>、(6)アルプス物流 <9055>、(7)日東紡 <3110>、(8)ルネサス <6723>、(9)商船三井 <9104>、(10)タツモ <6266>。
【大引け】
日経平均は前日比161.89円(0.53%)高の3万0858.85円。TOPIXは前日比22.48(1.01%)高の2253.72。出来高は概算で19億8478万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1418、値下がり銘柄数は222となった。東証マザーズ指数は648.36ポイント(7.42ポイント高)。
[2023年10月31日]
株探ニュース