エレマテック---2Q自動車の電装化の需要は拡大傾向なるも、ディスプレイ向け各種関連部材等の販売が低迷
エレマテック<2715>は27日、2024年3月期第2四半期(23年4月-9月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比17.1%減の1,021.35億円、営業利益は同31.3%減の45.56億円、経常利益は同31.3%減の42.03億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同26.5%減の30.60億円となった。
エレクトロニクス業界においては、自動車の電装化の需要は拡大傾向で推移したものの、中国の景気回復の遅れや、スマートフォンの需要縮小の影響等により、電子部品の生産は低調に推移した。
同社グループは、自動車向け各種関連部材に注力した販売活動に努めたが、ディスプレイ向け各種関連部材等の販売低迷の影響及び、第1四半期において、特定顧客の民事再生手続き開始の申立てに伴い、同社に対する棚卸資産及び売掛金につき、棚卸資産の評価損及び貸倒引当金繰入額を計上したことから、前年同期比で減収減益となった。
2024年3月期通期については、同日、連結業績予想の修正を発表した。売上高が前期比13.7%減(前回予想比11.3%減)の2,070.00億円、営業利益が同25.3%減(同15.1%減)の90.00億円、経常利益が同24.5%減(同18.4%減)の84.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同22.0%減(同17.2%減)の60.00億円としている。また、業績予想の修正を踏まえ、2024年3月期の中間配当については直近の配当予想通り1株当たり40.00円、期末配当予想については1株当たり4.00円減配の45.00円とすることを発表した。これにより、1株当たり年間配当金は85.00円となる。
《SI》
提供:フィスコ