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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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7599 IDOM

東証P
1,055円
前日比
-27
-2.50%
PTS
1,051.4円
15:24 11/27
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
7.8 1.43 3.85 10.35
時価総額 1,128億円
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【杉村富生の短期相場観測】 ─人生、株式投資は順風満帆のときばかりじゃないぞ!


「人生、株式投資は順風満帆のときばかりじゃないぞ!」

●逆境、試練を乗り越えてこそ、“未来”が開ける!

 厳しい相場展開となっている。投資家の皆さんが「もうダメだ。何もする気がしない」と嘆く気持ちは理解できる。まあ、ひどい商状である。しかし、この世界ではいつものことじゃないか。人生がそうだが、順風満帆のときばかりではない。いや、逆境、試練の連続だ。だが、それを乗り越えてこそ、明るい“未来”が開ける。

 株式市場だってそうだろう。日経平均株価は9月15日に3万3634円の戻り高値(ザラバベース)をつけたあと、10月4日には3万0487円の安値まで売り込まれた。その後、13日に3万2533円と反発したものの、再び下値模索の状況に陥っている。トレンドは下向きだ。ボラティリティが極端に高い。先物主導の乱高下である。

 マーケットでは地政学上のリスク(イスラエルとハマスの軍事衝突)、米国金利の上昇、ジリ高の原油価格などを気にしている。これは深刻な問題だ。ただ、危機は必ず克服される、これが歴史の教訓である。米議会の下院議長選出のゴタゴタ劇は危機がバネになって、解決に向かうだろう。

 FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ戦略は10月31日~11月1日のFOMC(連邦公開市場委員会)の結果如何にかかわらず、「利上げ打ち止め」となろう。戦争が金融政策の転換につながる、これまたよくあるケースだ。そもそも、供給不安が主因のインフレを金利だけで抑制しようとするのは無理がある。FRBのエコノミストはどうかしている。

●波乱をチャンスに変える企業経営!

 波乱をチャンスに変えるのは企業経営も同じだろう。中古車買い取り・販売、オークション業界はビッグモーター(東京都多摩市)の不祥事に直撃された。「どこもあんななのか」と。とんだとばっちりである。しかし、IDOM <7599> [東証P]、ユー・エス・エス <4732> [東証P]などの業績は好調である。

 むしろ、粗利が向上しているという。ビッグモーターがシェアを落とし、販売競争が緩和しているのではないか。出品面の改善も著しい。ビッグモーターの在庫(5万~6万台)はオークションの出品台数が年間700万台超の現状では「ほとんどダメージがない」(ユー・エス・エス)という。

 給食事業については大手のホーユー(広島県広島市)が経営破綻、「全国の給食事業者の3~4割が赤字」と報道されている。シダックス <4837> [東証S]は 給食などフードサービスが売上高の43%を占める。原材料高もある。このため、「苦しいのではないか」とみる向きが多い。しかし、こちらも災い転じて福となす、状態になりつつある。

 すなわち、ホーユーが行っていた採算無視の超低価格受託が影を潜め、自治体では値上げを認めよう、とのムードが高まっている。給食は多くが育ち盛りの子供を対象とする。それが安かろう、悪かろうでは困る。当たり前だ。今後、多方面に展開し、体力を有するシダックスは残存者利益を享受できるだろう。

 バークシャー・ハサウェイ<BRK.B>の創業者のウォーレン・バフェット氏(93歳)、チャーリー・マンガー氏(99歳)は老いてますます盛んである。彼らの銘柄選定の基準は事業の社会性、継続性のほか、成長&安定性、経営者の力量、配当重視、基本は逆張り、などとされている。ウォール街の荒波を乗り越えてきた胆力は「さすが」の一言に尽きる。

 森六ホールディングス <4249> [東証P]は何と、1663年創業である。バフェットさんもビックリだろう。祖業は阿波の国での藍(あい)だ。以来、360年間、業態を変え、成長を続けている。現在のメーンビジネスはホンダ <7267> [東証P]のEV(電気自動車)向けの樹脂成型(プラスチック)部品である。

 最近はトヨタ自動車 <7203> [東証P]が取引先に加わった。北アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどグローバル戦略を推進中だ。2024年3月期は増額修正必至といわれている。配当は100円を計画している。時価の配当利回りは4.3%と高い。もちろん、この株価水準では値上がり益も狙える。

2023年10月20日 記

株探ニュース

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