KeyH Research Memo(6):2023年12月期第2四半期はイベント再開により増収増益で着地(2)
■KeyHolder<4712>の業績動向
2. 財務状況
(1) 連結財政状態計算書
2023年12月期第2四半期末の財務状況は次のとおり。資産合計は前期末比1,757百万円増加の28,179百万円となった。主な増減要因は、現金及び現金同等物、営業債権及びその他の債権が増加したことによるものである。
負債合計は前期末比872百万円増加の9,299百万円となった。これは主として営業債務及びその他の債務、社債及び借入金が増加したことによるものである。
資本合計は、前期末比885百万円増の18,879百万円となった。これは主として自己株式の取得により減少した一方で、親会社の所有者に帰属する四半期利益の計上により利益剰余金が増加したことによるものである。
経営指標については、親会社所有者持分比率が前期末比1.2ポイント低下の68.4%になったものの、2021年12月期末比では7.9ポイント上昇した。有利子負債比率も前期末比0.9ポイント上昇の11.7%となったものの、2021年12月期末比では7.0ポイント低下し、財務の健全性がうかがえる。
(2) キャッシュ・フローの状況
2023年12月期第2四半期末における連結ベースの現金及び現金同等物は、2022年12月期末比921百万円増加の5,460百万円となった。
営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比48.1%減の498百万円の資金の増加となった。これは主として持分法による投資利益の計上に加え、営業債権及びその他の債権の増加により資金が減少した一方で、税引前四半期利益に加え、営業債務及びその他の債務の増加により資金が増加したことによるものである。
投資活動によるキャッシュ・フローは、同52.5%減の828百万円の資金の増加となった。これは主として利息及び配当金の受取により資金が増加したことによるものである。
財務活動によるキャッシュ・フローは、405百万円(前年同期は1,796百万円の資金の減少)の資金の減少となった。これは主として自己株式の取得、リース負債の返済によるものである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清野克純)
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提供:フィスコ