ウイングアーク1st---2Qも2ケタ増収増益、中間配当金の増配を発表
ウイングアーク1st<4432>は12日、2024年2月期第2四半期(23年3月-8月)連結決算(IFRS)を発表した。売上収益が前年同期比18.6%増の134.98億円、営業利益が同26.6%増の47.20億円、税引前利益が同27.4%増の47.13億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同21.2%増の33.95億円となった。また、2024年2月期の中間配当金について、直近の1株当たり22.50円から11.00円増配の33.50円とし、期末配当予想も1株当たり22.50円から11.00円増配の33.50円とすることを発表した。
帳票・文書管理ソリューションの売上収益は前年同期比20.1%増の87.48億円となった。企業の基幹業務に必須である請求書や納品書等の帳票類を設計・運用を行うソフトウェア及びサービスである「SVF」は、前年に引き続き大企業を中心とした基幹システムへの投資が継続したことにより、ライセンス/サービスが同9.6%増と前年を上回った。保守については、ソフトウェアライセンスの増加に伴う契約獲得が好調に推移し、同12.7%増と前年を上回った。クラウドサービスについては、様々なアライアンスによりサービス提供範囲が拡大し、契約社数が順調に増加し、同35.8%増と好調な結果となった。この結果、売上収益は同12.8%増の74.88億円となった。電子データの保管や紙文書の電子化を行う「invoiceAgent」は、大企業の全社的な文書管理ニーズの拡大により、ライセンス/サービスが同120.9%増と前年を大きく上回った。保守については、契約を順調に伸ばし、同33.6%増と前年を上回った。クラウドサービスについても契約社数が増加し、同88.4%増と大幅に増加した。この結果、売上収益は同89.5%増の11.19億円と前年から大きく成長した。
データエンパワーメントソリューションの売上収益は同16.1%増の47.50億円となった。企業が保有するデータを統合・処理・分析・可視化する事により、業務の効率化や生産性の向上を実現するソフトウェア及びサービスである「Dr.Sum」「MotionBoard」が主な構成要素となっている。「Dr.Sum」は、コロナ禍からの回復が一服したことからライセンス/サービスが同20.1%減となった。保守については、同4.0%増と堅調に推移している。クラウドサービスは、大企業を中心に案件獲得を進めており、同76.1%増と大きく成長した。この結果、売上収益は同0.3%増の15.90億円となった。「MotionBoard」は、大型案件の獲得により、ライセンス/サービスが同68.0%増と大きく成長した。保守については、同10.2%増と堅調に推移している。クラウドサービスについては、着実に契約社数を積み上げた結果、同27.1%増と大きく成長した。この結果、売上収益は同33.9%増の20.10億円となった。
2024年2月期通期の連結業績予想については、売上収益が前期比6.5%増の238.00億円、営業利益が同6.8%増の63.50億円、EBITDAが同6.1%増の76.00億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同4.5%増の46.00億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ