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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ウエストHD、マニー、ファストリ

ウエストHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■アバールデータ <6918>  5,660円  +700 円 (+14.1%) ストップ高   本日終値
 アバールデータ<6918>がストップ高。12日の取引終了後、24年3月期の単独業績予想について、最終利益を19億5000万円から55億5800万円(前期比30.2%増)へ上方修正して、減益予想から一転増益予想とし、あわせて期末配当予想を60円から266円(年間配当317円)へ引き上げたことが好感された。同時に、保有する投資有価証券の一部を売却したのに伴い、第3四半期に投資有価証券売却益51億5500万円を特別利益として計上すると発表しており、これを織り込んだという。なお、売上高130億円(同9.7%減)、営業利益26億2000万円(同9.3%増)は従来見通しを据え置いている。

■ウエストHD <1407>  3,575円  +295 円 (+9.0%)  本日終値
 ウエストホールディングス<1407>が高い。同社はきょう午前10時ごろ、24年8月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比37.5%増の116億8300万円としていることが好感されているようだ。売上高は同47.8%増の646億5500万円を見込む。太陽光発電のEPC(設計、調達、建設工事)事業を中心として省エネ事業などの総合エネルギーマネジメント事業を積極的に展開し、商品・サービスの1社あたりのシェアを拡大させるとしている。

■古野電気 <6814>  1,467円  +111 円 (+8.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 古野電気<6814>が大幅続伸し年初来高値を更新。12日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(3~8月)連結業績について、売上高が520億円から530億円(前年同期比22.0%増)へ、営業利益が20億円から37億円(同4.6倍)へ、純利益が14億円から32億円(同2.1倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。引き続き旺盛な需要環境に支えられ売上高がやや上振れて推移したことに加えて、生産効率の改善や生産量増加による稼働率の向上、コスト上昇分の販売価格への転嫁などの収益性改善の取り組みが奏功した。また、為替レートで想定以上の円安水準が続いていることも寄与した。

■マニー <7730>  1,990円  +125 円 (+6.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 マニー<7730>が急反発し、年初来高値を更新した。同社は12日取引終了後、24年8月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比13.9%増の82億5000万円としていることや、年間配当計画を前期比4円増配の39円としていることが好感されたようだ。売上高は同12.3%増の275億円が予想されている。アジアを中心に歯科用根管治療機器(リーマ・ファイル類)及び歯科用回転切削機器(ダイヤバー)などの販売増を見込んでいるほか、アイレス針関連製品についてもアジアや欧州、南米などでの売り上げが伸びるとみている。加えて、きょうの取引開始前には、医療機器事業のグローバルでの拡大と更なる生産性向上を目的に、創業の地である栃木県高根沢町に新たな工場(スマートファクトリー)を建設すると発表。完成は25年1月を予定している。

■クレハ <4023>  9,310円  +580 円 (+6.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 クレハ<4023>が6日続伸。旧村上ファンド系のエスグラントコーポレーションが12日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、共同保有者分も含めたクレハ株の保有割合が5.18%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入った。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。報告義務発生日は10月4日。

■ファーストリテイリング <9983>  35,690円  +1,940 円 (+5.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 ファーストリテイリング<9983>は大幅高で4連騰となり、3万5000円台に乗せた。12日の取引終了後、23年8月期の連結決算発表にあわせ、24年8月期の業績予想を開示し、最終利益は前期比4.6%増の3100億円となる見通しを示した。前期に続き過去最高益となると予想。また、前期の年間配当をこれまでの予想から10円増額したうえで、今期の年間配当は前期比40円増配の330円を計画する。中国経済の停滞による業績への悪影響が懸念されていたなか、増益・増配予想を示したことがショートカバーを誘発し、株高に弾みをつけた。今期の売上収益は同10.2%増の3兆500億円を見込む。海外ユニクロ事業で大幅な増収増益を予想するほか、国内ユニクロ事業やジーユー事業でも増収増益を計画。グローバルブランド事業は増収、黒字化を想定する。23年8月期の売上収益は前の期比20.2%増の2兆7665億5700万円、最終利益は同8.4%増の2962億2900万円だった。

■ユニバーサル <6425>  2,250円  +113 円 (+5.3%)  本日終値
 ユニバーサルエンターテインメント<6425>が後場上げ幅拡大。この日前引け後に23年12月期業績予想の上方修正を発表。売上高を1800億円から1865億円(前期比32.3%増)へ、純利益を200億円から300億円(同2.6倍)へ増額しており、これを好感した買いが入った。夏休みなどによる来場者数の増加やフィリピン国内のゲーミング需要の拡大などから、統合型リゾート(IR)事業が好調なことが寄与。また、遊技機事業で今期の販売計画が堅調に推移していることも織り込んだ。

■アイフル <8515>  390円  +17 円 (+4.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 アイフル<8515>が上げ足を強め6日続伸。同社は独立系の消費者金融大手。今24年3月期は増収増益を見込んでいるものの、4~6月期実績は売上高が前年同期比11.5%増の386億6500万円、営業利益が同53.0%減の31億800万円と増収減益となった。消費者金融業界の回復を背景に増収基調が続いた一方、貸倒引当金繰入額が増えたことによる営業費用の増加が利益面で響いた。きょうはみずほ証券が12日付で新規格付けを開始したことを手掛かりに買われている。目標株価は470円としている。

■竹内製作所 <6432>  5,110円  +190 円 (+3.9%)  本日終値
 竹内製作所<6432>が6連騰し年初来高値を更新。12日の取引終了後、24年2月期の連結業績予想について、売上高を1890億円から2050億円(前期比14.5%増)へ、営業利益を240億円から331億円(同56.0%増)へ、純利益を172億円から242億円(同51.4%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を115円から158円(前期98円)へ引き上げたことが好感された。主要販売市場である北米、欧州ともに製品需要は好調を維持しており、上期の販売台数が想定を上回ったことに加えて、為替レートが前提より円安で推移したことが追い風となった。また、足もとで電子部品の入荷状況が大きく改善し、電子部品が未装着の仕掛品を出荷する先行出荷は第3四半期で終了するメドが立ち、これに伴い下期の販売台数を見直した結果、販売台数が従来予想を上回る見込みとなったことも寄与する。なお、下期の前提為替レートは、1ドル=137円(従来予想127円)、1ポンド=174円(同154円)、1ユーロ=149円(同136円)、1元=18.70円(従来予想横ばい)としている。同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高1051億7600万円(前年同期比22.3%増)、営業利益169億6900万円(同81.9%増)、純利益126億7000万円(同65.3%増)だった。

■出前館 <2484>  376円  +13 円 (+3.6%)  本日終値
 出前館<2484>が続伸した。12日の取引終了後に23年8月期の連結業績に関し、最終損益の赤字額がこれまでの計画の169億5000万円から121億5400万円に縮小したようだと発表した。前の期は362億1800万円の最終赤字だった。売上高は500億円から514億1600万円(前の期比8.7%増)に上振れした見込みという。流通取引総額(GMV)が予想を上回ったほか、売上原価の適正化が順調に進んだとしており、今後の業況を期待した買いを誘う格好となったようだ。

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