サムティ Research Memo(8):グリーンローン契約やBELS認証の取得にも取り組む
■サステナビリティへの取り組み
1. サステナビリティ基本方針
サムティ<3244>は、「環境への配慮」「地域との共存」「人を大切にする企業の実現」「企業倫理の徹底」の4つをサステナビリティ基本方針として定めるとともに、サステナビリティ経営の高度化により、事業活動を通じた社会課題の解決に率先して貢献していく考えである。
2.主な取り組み
1)グリーンローン契約の締結
グリーンローンとは、環境問題の改善に向けた事業に要する資金を調達する際に用いられる融資であり、資金使途は当該プロジェクトへの充当に限定され、資金の追跡管理や借入後のレポーティングを通じ、透明性が確保される等の特徴を有する。同社では、2023年1月に滋賀銀行<8366>、他2行とシンジケートローン形式によるグリーンローン契約を締結し、27億円の資金調達を実施すると、2023年3月には環境配慮型のレジデンス「S-RESIDENCE琴似駅前」(札幌市西区)のプロジェクト推進に係る土地購入及び建設工事への投資を目的に、(株)北海道銀行との間でグリーンローン契約を締結し、3.8億円の資金調達を行った。
2)開発物件におけるBELS認証の取得
同社が開発中であるS-RESIDENCE合計3物件で、建築物省エネルギー性能表示制度であるBELS認証を取得した※。同社では、今後の開発物件については、BELS認証を取得していく考えであり、収益性のみならず、多様化する社会的要請や省エネ性に配慮した物件の開発により持続的な企業価値向上につなげる方針である。
※認証された3物件のうち、最高ランクである5つ星が2物件、4つ星が1物件となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
《AS》
提供:フィスコ