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3日の株式相場見通し=売り優勢、欧米の金利上昇を警戒

 3日の東京株式市場は売り優勢の展開が続き、日経平均株価は下値を試す動きとなりそうだ。前日の欧州株式市場は総じて軟調な地合いとなった。英国やドイツをはじめ欧州各国の長期金利が上昇傾向を強めており、株式市場の相対的な割高感が意識されている。また、米国株市場でもFRBによる金融引き締め長期化観測が根強いなか金利上昇に対する警戒ムードが拭えず、前日はNYダウが下値模索の動きを継続した。ダウは一時300ドル近い下落をみせる場面があった。米10年債利回りが4.7%台まで水準を切り上げ2007年10月以来の高さとなったことが市場のセンチメントを冷やしている。ただ、エヌビディア<NVDA>など半導体関連の一角が買われ、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は高くなり、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も上昇した。東京市場では前日に日経平均が荒い値動きで朝方は500円を超える上昇をみせたものの、後場は一転して売りがかさみ急速に値を消す展開となり、結局マイナス圏で引けた。きょうも上値を買い進みにくく不安定な値動きが続きそうで、日経平均は3万1000円台半ばで弱含みに推移する公算が大きい。一方、米ハイテク株が底堅さを発揮したことや、外国為替市場で1ドル=150円台をにらむ円安方向に振れていることで、ハイテクセクターへの押し目買いの動きを誘導し下値抵抗力も発揮されそうだ。

 2日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比74ドル15セント安の3万3433ドル35セントと続落。ナスダック総合株価指数は同88.451ポイント高の1万3307.773だった。

 日程面では、きょうは9月のマネタリーベース、9月の財政資金対民間収支など。海外では豪中銀が政策金利、8月の米雇用動態調査(JOLTS)など。中国と韓国市場は休場。

出所:MINKABU PRESS

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