貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
株価15分ディレイ → リアルタイムに変更

7570 橋本総業HD

東証S
1,185円
前日比
0
0.00%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
9.0 0.74 4.05 16.56
時価総額 252億円
比較される銘柄
クリエイト, 
OCHIHD, 
リックス

銘柄ニュース

戻る
 

橋本総業HD Research Memo(5):「みらい活動」は業界最大・最良のネットワーク


■中期経営計画

4.「みらい活動」
橋本総業ホールディングス<7570>はバリューチェーンづくりを「みらい活動」と呼び、業界最大かつ最良のネットワークの構築を進めている。「売り手」「買い手」の関係ではなく、人と人がつながることで互いにビジネスが向上する「ベストパートナー」の関係づくりを目指し、業界全体の発展に貢献している。「みらい活動」では販売店、仕入先、工事店の各会員と同社が「四位一体」となって県別(支店別)に「みらい会」を展開しており、「みらい会」会員相互の販促の場となるイベント「みらい市」を開催している。また「みらい会」会員に対して、いつでも、どこでも、何でも対応する「みらいサービス」の提供も行っている。こうした活動を大掛かりに行っている企業は業界にほとんどなく、同社の大きな差別化ポイントとなっている。

(1)「みらい会」
「みらい会」は、研修やイベントを通じて会員の要望に応える会である。全国20地区それぞれにあり、販売店375社(465事業所)、仕入先メーカー137社(681事業所)、建設みらい会70社、金融会員27社、そして同社の各支店で構成されている。研修会は毎年4回以上開催され、参加者は互いに情報を持ち寄り、商材や経営などのノウハウの取得に取り組んでいる。また、メーカーから販売先への情報伝達だけでなく、会員同士の情報交換や販売先からメーカーへのフィードバックも多く、参加者にとって非常に有益な会となっている。現在、講演会や工場見学会、ショールーム商談会など各地域のみらい会活動の充実を図っており、みらい会の会員数拡大につなげていく考えである。

(2)「みらい市」
「みらい市」は業界最大級の展示会イベントで、メーカーの展示だけでなく、「みらい会」会員相互の販促の場にもなっている。2021年3月期と2022年3月期は、コロナ禍により最大規模となる「東京みらい市」及び「みらい会」総会が中止となったが、2023年3月期は全国7ヶ所で「みらい市」を開催、特に3年ぶりの開催となった「東京みらい市」は、ネット上で「みらい市」を体験できる「Webみらい市」を同時開催するハイブリッド体制とした結果、過去最高(2019年の15,000人超)を上回る18,778名(Web参加者8,259名を含む)が参加するなど活況となった。2024年3月期も第1四半期の段階で既に3ヶ所でみらい市を開催するなど、順調な出足となった。同社は、メーカーのショールームを使った「ショールームみらい市」や「Webみらい市」など「みらい市」のさらなる拡充を通じ、「毎月がみらい市」を目指している。

(3)「みらいサービス」
「みらいサービス」は、販促、健康、研修、IT、分科会、イベント、物流、メディアの8つサービスからなる。これらを、いつでも、どこでも、何でもわかり、手配できる「情報データベース(みらいクラウド)」として充実を図っている。一例を挙げると「販促」では、商売に役立つ販促ツールとして社名入りの総合管材百科(カタログ)である「みらい百科」や、市況や経済、商品の最新情報を毎月届ける「月刊みらい」などを提供している。「研修」では、業界のプロ育成に向け、本社などで毎月開催する経営幹部セミナー「橋本学校」、各地で開催するセミナーや講演会、商品研修などを展開している。「IT」では、会員専用Webサイト「OPS」の運営や会議・商談のオンライン化など、業務効率化に役立つツールを提供している。


「進化活動」によって顧客の生産性向上を目指す
5.「進化活動」
「進化活動」は、「しくみ作り(「みらいプラン」の実現)」「人づくり(「みらいアカデミー」)」「しかけ作り(会社の質の向上)」を通じて、同社だけでなく取引先の生産性向上も推進する取り組みである。「しくみ作り」では、商流の一貫化(サプライチェーン)、物流の共同化(ワンストップ化)、情報流の共有化(ダイレクト化)に取り組んでいる。「人づくり」では、業界のプロ人材の育成に取り組み、仕事の基本、商品知識、業界資格の習得のほか、対面(橋本学校)とオンラインを併用した研修、実地研修ができる東雲研修センターでの施工研修を開催している。次世代経営者の育成を通じて、取引先各社と同社の人間関係の深化や、社会問題化しつつある後継者難の解消につなげる方針だ。「しかけ作り」では、デジタル化、ITの活用、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)、見える化、チーム活動などを推進している。


SDGsをベースに独自の「HSDGCG」活動に取り組む
6. 「ESG活動」
従来同社はESGやSDGs※への対応を重視していたが、「7つのみらい」を見据えてさらに活動を強化している。なかでも「HSDGCG」活動は独自の取り組みで、Health、Society、Digital、Green、そして新たに加えたComfortable、Globalの分野に注力している。「Health」では、健康企業(ホワイト500)を目指し、健康(「金の認定」(健康企業宣言東京推進協議会)の取得など、健康企業を目指した各種取り組み)、医療(みらいクリニックとの連携)、スポーツ(テニス、ゴルフを中心としたCSR活動・育成活動)に取り組んでいる。「Society」では、プライム市場上場の継続のほか、地域貢献(地方自治体との協業事業)、産学連携(教育機関との共同研究の推進)、業界貢献(関連団体との取り組み)を推進している。「Digital」では、社内(社内業務効率化、生産性向上)、取引先間(自社開発システムを通じた取引先との連携強化)、業界全体(業界プラットフォームによる業務標準化)などのDX(デジタルトランスフォーメーション)に取り組んでいる。「Green」では、環境・設備機材の販売はもとより、社内のゼロエネ化(エネルギー、水、ごみの見える化と削減)、RE100(Renewable Energy 100%:再生可能エネルギー100%)に向けた再生可能エネルギー活用など、新しいビジネスモデルの構築を目指す。また、「Comfortable」では、新しい生活や快適生活を創造する企業として社会に貢献し、「Global」では、タイなど海外で積極的に事業を展開することを目指している。

※SDGs(Sustainable Development Goals):持続可能な開発目標。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《SO》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均