ADワークスグループ Research Memo(9):第2次中期経営計画に向け、長期ビジョンの策定に着手
■中期経営計画
3. 長期視点での企業価値向上に向けた取り組み
ADワークスグループ<2982>は、持続的かつ長期的な視点での企業価値向上に向けて、新たに2023年7月にサステナビリティ推進室を、同年8月に北極星PJ推進室を設置した。
サステナビリティ推進室は、同社が掲げる重要な経営課題であるマテリアリティを実効的に推進することを目的として、全社横断の6名の役職員で構成されている。環境問題や人権問題等の社会要請への対応強化、DE&I※1やウェルビーイング※2経営の推進、非財務情報の開示積極化に向けた基盤整備などを推進し、持続可能な社会への貢献と企業価値の最大化を図る。
※1 DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)とは、企業理念や教育理念などに多様性・公平性・包括性を取り入れて、公平な機会のもと多様な人材が互いに尊重しあい、力を発揮できる環境を実現するという概念。従来のD&Iの考え方に「Equity(公平性)」を加えたもので、D&Iから一歩進んだ概念として広がりつつある。
※2 ウェルビーイングとは、身体の健康状態が良好であるだけではなく、「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態」の幸福を意味する。
一方、北極星PJ推進室は「10年後のADWGグループ」のあるべき姿を描き、その実現に向けた施策の企画立案を行うための全社横断のプロジェクト「北極星PJ~10年後を描く~」を推進するための組織として発足したもので、メンバーは自ら参画に立候補した社員から選抜し、若手から中堅社員を中心に15名の役職員で構成される。今後は同推進室が中心となって、10年先の長期ビジョンを策定し、その実現に向けた各種施策の立案・実行を2024年1月以降に開始する予定である。2024年12月期からスタートする第2次中期経営計画には、「北極星PJ」で立案した施策などが盛り込まれることになり、その内容が注目される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《AS》
提供:フィスコ