NSW---産業用スマートグラス「RealWear」に生成AIを搭載
NSW<9739>は12日、同社が提供する産業用スマートグラス「RealWear」に、Microsoftが提供するAzure OpenAI Serviceを搭載した、対話型作業支援ソリューションのトライアルを開始すると発表。
同ソリューションは、社内に蓄積されたノウハウやマニュアルなどの社内ドキュメントを元に、現場作業者に適切な情報を提供する作業支援サービス。企業独自の情報をあらかじめAIに学習させることで、作業者からの音声での問いに、熟練者に代わり対話をするように適切な回答を返す。
セキュリティ面に関しても、Microsoftが提供するAzure OpenAI Serviceを利用することにより、回答の元となる情報は企業ごとに構築されたテナント内で保有される。
情報漏洩などのリスクを回避し、セキュリティ・データガバナンスを高水準に保ったまま、生成AIを業務に取り込むことが可能。今後、ChatGPTの最新モデルGPT4の採用により回答精度が大幅に向上し、さらにRealWearで撮影した写真などの画像データを取り込むことも可能となる見込み。
作業・業務マニュアルや過去の改善・不具合シートなどのノウハウの中から現場作業者へ適切な回答を行う、フィールドエンジニアやメンテナンス担当者が作業をしながらハンズフリーで製品マニュアルの内容を問い合わせるなどを活用事例としている。
今後の展望は、遠隔支援で、作業者と熟練者の対話や動画のやり取りをAIが自動的に学習し、ノウハウとして蓄積や、現場作業者の音声メモ、撮影した写真から、AIがレポートの自動生成やワークフローの入力項目の抽出をするなどとしている。
《SI》
提供:フィスコ