話題株ピックアップ【昼刊】:リョービ、ポート、トヨタ
■リョービ <5851> 3,040円 +200 円 (+7.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位
リョービ<5851>が急動意、8月中旬以降はジリ高基調にあったが、目先25日移動平均線を足場に大陽線で上放れてきた。一時225円高の3065円まで買われ、8月1日につけた年初来高値3070円の払拭を指呼の間に捉えている。自動車業界を代表するトヨタ自動車<7203>の電動化戦略に耳目が集まるなか、得意とするハイブリッド車の売れ行きが国内外で好調だ。米国ではバイデン政権が電気自動車(EV)シフトの促進を目的に120億ドル(約1兆7700億円)規模の財政支援を行うことを発表したが、EVのほかハイブリッド車や燃料電池車もその対象に含めるとしており、トヨタの収益環境に吹く追い風が強まっている。そうしたなか、トヨタは大型の鋳造設備で複数のアルミ部品を一つのパーツとして成型する新たな生産技術「ギガキャスト」を新たなEV戦略の一環に掲げており、リョービはこのギガキャストを使う大型車体部品製造に参入する方針が伝わっていることで、関連有力株としての位置付けで注目度が高まっている。なお、株式需給面ではゴールドマン・サックス証券経由で貸株調達によるリョービ株式の空売りが高水準に積み上がっていたが、目先はその買い戻しが株価に浮揚力を与えているもようだ。
■三櫻工業 <6584> 1,050円 +65 円 (+6.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位
三櫻工業<6584>の上値追い鮮烈、4ケタ大台を回復し、連日の年初来高値更新。きょうで8連騰、しかも日足5陽連となり上げ足も加速している。独立系の自動車部品メーカーで、自動車用チューブで高い商品競争力を誇りグローバルに展開、海外売上高比率は8割に及ぶ。特に経済成長著しいインドでの展開に力を入れており、中期的な成長戦略に注目が集まっている。世界的な電気自動車(EV)シフトにも早くから対応、6月にはステランティス・グループから小型SUV向けブレーキ配管の新規受注を獲得したことを発表している。全固体電池分野の研究開発でも先駆的存在で、ハイブリッド車やEVへの需要拡大を背景に存在感を高めている。きょうの株価4ケタ大台乗せでPBRもちょうど1倍に到達、経営努力が奏功し東証の改善要請に応える格好となった。
■フジ・コーポレーション <7605> 2,063円 +119 円 (+6.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位
フジ・コーポレーション<7605>が急伸。5日の取引終了後に23年10月期第3四半期累計(22年11月~23年7月)の単体決算を発表した。最終利益は前年同期比19.0%増の34億1000万円となった。直近3カ月間の23年5~7月期では8割を超える大幅な最終増益となったほか、第3四半期累計最終利益の通期計画に対する進捗率は91%に上っており、評価されたようだ。第3四半期累計の売上高は同8.0%増の347億7000万円だった。夏タイヤの値上げに続き、第3四半期(5~7月)には冬タイヤの値上げがあった。値上げ前の駆け込み需要が業績を押し上げたという。
■ポート <7047> 2,859円 +155 円 (+5.7%) 11:30現在
ポート<7047>が大幅続伸となっている。同社は5日取引終了後、人材紹介サービスの更なる成長を目指し、本格的に地方展開を開始すると発表しており、これが材料視されているようだ。第1弾として10月2日に、テストマーケティングを行っていた大阪に拠点を開設する予定。同社では地方展開、拠点開設を通じて首都圏以外の求人企業数の増加を図り、既にある会員数の基盤を活用することから広告宣伝費を新規投下することなく、人材紹介件数の増加及び1会員あたりの売り上げを更に上げるための施策になるとみている。
■スマレジ <4431> 2,444円 +124 円 (+5.3%) 11:30現在
スマレジ<4431>がマドを開けて大幅高、一時7%超の上昇で2488円まで上値を伸ばす場面があった。スマートフォンを使ったPOSレジアプリの開発・販売を手掛けるが、時流を捉え契約店舗数が好調な伸びを示している。5日取引終了後に発表した8月のクラウドPOSレジ「スマレジ」有料プラン登録店舗数は前月比814店増の3万1921店舗と順調に拡大しており、これが投資資金を誘導している。株価は2000円台前半のもみ合いを経てボックス圏離脱を鮮明としているが、前週末に5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現したのに続き、今週は25日・75日移動平均線のゴールデンクロスが目前で、テクニカル的にも買いが入りやすくなっている。
■ロック・フィールド <2910> 1,585円 +40 円 (+2.6%) 11:30現在
ロック・フィールド<2910>が反発している。同社は5日取引終了後、24年4月期第1四半期(5~7月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比14.5%増の4億8200万円となり、上半期計画8億100万円に対する進捗率が60.2%となったことが好感されているようだ。売上高は同3.0%増の125億8000万円で着地。価格改定の効果や商品施策の実施などが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。
■トヨタ自動車 <7203> 2,642.5円 +53.5 円 (+2.1%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>が頑強な値動き。株価を再び2600円台に乗せ、新値圏での強調展開を続けている。足もとで米長期金利が上昇傾向を強めており、日米金利差拡大から外国為替市場ではドルを買う動きが一段と強まり、一時1ドル=147円台後半まで円安が進行、これが為替感応度の高い同社など自動車セクターには追い風材料となっている。トヨタの24年3月期の通期想定為替レートは1ドル=125円で実勢よりも22円以上も円高水準に設定されており、想定外の為替メリットが生じる公算が大きくなっている。きょうは、このほかホンダ<7267>や日産自動車<7201>など他の自動車株も揃って上値を指向し全体指数の上昇に貢献している。
■INPEX <1605> 2,206円 +44.5 円 (+2.1%) 11:30現在
石油関連株が軒並み高。INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が上昇しているほか、ENEOSホールディングス<5020>や出光興産<5019>、コスモエネルギーホールディングス<5021>といった大手石油元売りも値を上げている。5日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が前営業日の1日に比べ1.14ドル高の1バレル=86.69ドルに上昇。一時88.07ドルと昨年11月中旬以来、約10カ月ぶりの水準に値を上げた。サウジアラビアが日量100万バレルの自主減産を12月末まで3カ月延長すると表明。また、ロシアも原油輸出の削減を年末まで延長することを明らかにした。これを受け、市場には原油需給引き締まりへの警戒感が強まった。5日の米国市場で、エクソン・モービル<XOM>やシェブロン<CVX>など石油株が上昇したのと連動する格好で、東京市場でも石油関連株が買われている。
■ギフトホールディングス <9279> 2,749円 +55 円 (+2.0%) 11:30現在
ギフトホールディングス<9279>が5日続伸し、年初来高値を更新した。同社は5日取引終了後、8月度の直営店売上速報を公表。既存店売上高は前年同月比17.0%増となり、13カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されているようだ。気温が下がるディナー帯を中心に多数の来店があったことから、既存店の客数は同10.3%増、客単価は同6.1%増に伸長した。なお、全店ベースの売上高は同33.2%増となっている。
■日テレHD <9404> 1,371円 +15 円 (+1.1%) 11:30現在
日本テレビホールディングス<9404>が反発した。5日の取引終了後、連結子会社の日本テレビ放送網が、eスポーツのイベント制作事業を展開するJCG(東京都江東区)の株式を取得し、子会社することを決めたと発表。これが株価の支援材料となった。JCGは年間1000回以上のeスポーツ大会の開催実績を持つ。同社の大会管理クラウドシステムや実況中継配信スタジオなどを活用し、日テレHDはeスポーツ領域でのビジネス拡大を狙う。
■ワールド <3612> 1,704円 +18 円 (+1.1%) 11:30現在
ワールド<3612>が7連騰。5日の取引終了後に8月の月次売上概況を公表した。国内小売事業の売上高は前年同月比11.2%増と好調な推移を続けており、好感されたようだ。店舗売上高は同13.1%増。このうち既存店売上高は同18.2%増と大幅増を継続した。気温の高い日が続き、夏物商品のセール販売が好調だった。百貨店での「タケオキクチ」のほか、駅ビルの「ドレステリア」や「ラグタグ」、ショッピングセンターの「オペークドットクリップ」や「シューラルー」などで増勢基調を継続したという。
■ネクステージ <3186> 2,770円 -700 円 (-20.2%) ストップ安 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
ネクステージ<3186>が急落した。この日、中古車販売のビッグモーターの保険金不正請求問題に続き、ネクステージでも同様の不正が横行している疑いがあると一部で報じられ、嫌気されたようだ。文春オンラインが、タイヤの無料交換時にわざとパンクさせたり、パンクしたように見せかける不正が横行していたと報じている。ネクステージは8月23日、車検事業や板金事業について、不正が発生しても速やかに発見できる体制を構築しているとのコメントを発表。9月1日には、営業現場に関する証言をもとにした報道機関の質問に対する回答をホームページ上で公表している。
■セリア <2782> 2,296円 -18 円 (-0.8%) 11:30現在
セリア<2782>が冴えない。5日の取引終了後に8月度の月次売上高について発表。既存店売上高は前年同月比2.3%減となり、嫌気されたようだ。既存店の客数は同0.3%減と2カ月ぶりの前年同月割れ。客単価は同1.9%減と、2カ月連続で前年同月の水準を下回った。全店売上高は同1.4%増だった。8月は直営で4店舗を出店。退店は1店舗だった。
■ソフトバンクグループ <9984> 6,395円 -27 円 (-0.4%) 11:30現在
ソフトバンクグループ<9984>は売り買い交錯、8月末以降は調整局面となり75日移平均線も下回っていたが、前日に下げ止まり、きょうは前日終値近辺で強弱観を対立させている。今月中に同社傘下の英半導体設計大手アームが米ナスダック市場へ新規上場するが、仮条件が1株当たり47~51ドルに設定されたことが公表され、これにより上場時の時価総額は最大で約520億ドル、日本円にして約7兆7000億円になる見通しとなった。事前のコンセンサスを下回ったことから一部で失望売りも観測されるが、今年最大となるIPOが目前に近づいたことで、改めてソフトバンクGの株価を刺激している面もある。ソフトバンクGがアームの9割強の株式を保有しているが、米アップル<AAPL>やインテル<INTC>、エヌビディア<NVDA>などが出資に前向きな姿勢を示しているとも伝わっており、アームの上場後の値動きも注目を呼びそうだ。
■ヒーハイスト <6433> 320円 +80 円 (+33.3%) ストップ高 11:30現在
ヒーハイスト<6433>がストップ高に買われ、年初来高値を更新した。精密加工部品を手掛ける同社はTHK<6481>を主要取引先とし、過去には自動車レースの最高峰とされるF1において、ホンダ<7267>のレース車向けの部品試作を行っていた。日刊工業新聞は5日、モノづくり企業の連載企画のなかでヒーハイストを紹介。同社の部品が半導体製造装置などにも使われていると記した。これを受け、成長が期待できる中小型の半導体関連株を求める投資家の関心が集まり、引き続ききょうも買われる要因となったようだ。株価は2026年にホンダがF1に復帰することが発表された5月の高値を上抜けて推移している。
●ストップ高銘柄
ホーブ <1382> 2,232円 +400 円 (+21.8%) ストップ高 11:30現在
オーテック <1736> 3,010円 +500 円 (+19.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
ランシステム <3326> 520円 +80 円 (+18.2%) ストップ高 11:30現在
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
ネクステージ <3186> 2,770円 -700 円 (-20.2%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース
リョービ<5851>が急動意、8月中旬以降はジリ高基調にあったが、目先25日移動平均線を足場に大陽線で上放れてきた。一時225円高の3065円まで買われ、8月1日につけた年初来高値3070円の払拭を指呼の間に捉えている。自動車業界を代表するトヨタ自動車<7203>の電動化戦略に耳目が集まるなか、得意とするハイブリッド車の売れ行きが国内外で好調だ。米国ではバイデン政権が電気自動車(EV)シフトの促進を目的に120億ドル(約1兆7700億円)規模の財政支援を行うことを発表したが、EVのほかハイブリッド車や燃料電池車もその対象に含めるとしており、トヨタの収益環境に吹く追い風が強まっている。そうしたなか、トヨタは大型の鋳造設備で複数のアルミ部品を一つのパーツとして成型する新たな生産技術「ギガキャスト」を新たなEV戦略の一環に掲げており、リョービはこのギガキャストを使う大型車体部品製造に参入する方針が伝わっていることで、関連有力株としての位置付けで注目度が高まっている。なお、株式需給面ではゴールドマン・サックス証券経由で貸株調達によるリョービ株式の空売りが高水準に積み上がっていたが、目先はその買い戻しが株価に浮揚力を与えているもようだ。
■三櫻工業 <6584> 1,050円 +65 円 (+6.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位
三櫻工業<6584>の上値追い鮮烈、4ケタ大台を回復し、連日の年初来高値更新。きょうで8連騰、しかも日足5陽連となり上げ足も加速している。独立系の自動車部品メーカーで、自動車用チューブで高い商品競争力を誇りグローバルに展開、海外売上高比率は8割に及ぶ。特に経済成長著しいインドでの展開に力を入れており、中期的な成長戦略に注目が集まっている。世界的な電気自動車(EV)シフトにも早くから対応、6月にはステランティス・グループから小型SUV向けブレーキ配管の新規受注を獲得したことを発表している。全固体電池分野の研究開発でも先駆的存在で、ハイブリッド車やEVへの需要拡大を背景に存在感を高めている。きょうの株価4ケタ大台乗せでPBRもちょうど1倍に到達、経営努力が奏功し東証の改善要請に応える格好となった。
■フジ・コーポレーション <7605> 2,063円 +119 円 (+6.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位
フジ・コーポレーション<7605>が急伸。5日の取引終了後に23年10月期第3四半期累計(22年11月~23年7月)の単体決算を発表した。最終利益は前年同期比19.0%増の34億1000万円となった。直近3カ月間の23年5~7月期では8割を超える大幅な最終増益となったほか、第3四半期累計最終利益の通期計画に対する進捗率は91%に上っており、評価されたようだ。第3四半期累計の売上高は同8.0%増の347億7000万円だった。夏タイヤの値上げに続き、第3四半期(5~7月)には冬タイヤの値上げがあった。値上げ前の駆け込み需要が業績を押し上げたという。
■ポート <7047> 2,859円 +155 円 (+5.7%) 11:30現在
ポート<7047>が大幅続伸となっている。同社は5日取引終了後、人材紹介サービスの更なる成長を目指し、本格的に地方展開を開始すると発表しており、これが材料視されているようだ。第1弾として10月2日に、テストマーケティングを行っていた大阪に拠点を開設する予定。同社では地方展開、拠点開設を通じて首都圏以外の求人企業数の増加を図り、既にある会員数の基盤を活用することから広告宣伝費を新規投下することなく、人材紹介件数の増加及び1会員あたりの売り上げを更に上げるための施策になるとみている。
■スマレジ <4431> 2,444円 +124 円 (+5.3%) 11:30現在
スマレジ<4431>がマドを開けて大幅高、一時7%超の上昇で2488円まで上値を伸ばす場面があった。スマートフォンを使ったPOSレジアプリの開発・販売を手掛けるが、時流を捉え契約店舗数が好調な伸びを示している。5日取引終了後に発表した8月のクラウドPOSレジ「スマレジ」有料プラン登録店舗数は前月比814店増の3万1921店舗と順調に拡大しており、これが投資資金を誘導している。株価は2000円台前半のもみ合いを経てボックス圏離脱を鮮明としているが、前週末に5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現したのに続き、今週は25日・75日移動平均線のゴールデンクロスが目前で、テクニカル的にも買いが入りやすくなっている。
■ロック・フィールド <2910> 1,585円 +40 円 (+2.6%) 11:30現在
ロック・フィールド<2910>が反発している。同社は5日取引終了後、24年4月期第1四半期(5~7月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比14.5%増の4億8200万円となり、上半期計画8億100万円に対する進捗率が60.2%となったことが好感されているようだ。売上高は同3.0%増の125億8000万円で着地。価格改定の効果や商品施策の実施などが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。
■トヨタ自動車 <7203> 2,642.5円 +53.5 円 (+2.1%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>が頑強な値動き。株価を再び2600円台に乗せ、新値圏での強調展開を続けている。足もとで米長期金利が上昇傾向を強めており、日米金利差拡大から外国為替市場ではドルを買う動きが一段と強まり、一時1ドル=147円台後半まで円安が進行、これが為替感応度の高い同社など自動車セクターには追い風材料となっている。トヨタの24年3月期の通期想定為替レートは1ドル=125円で実勢よりも22円以上も円高水準に設定されており、想定外の為替メリットが生じる公算が大きくなっている。きょうは、このほかホンダ<7267>や日産自動車<7201>など他の自動車株も揃って上値を指向し全体指数の上昇に貢献している。
■INPEX <1605> 2,206円 +44.5 円 (+2.1%) 11:30現在
石油関連株が軒並み高。INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が上昇しているほか、ENEOSホールディングス<5020>や出光興産<5019>、コスモエネルギーホールディングス<5021>といった大手石油元売りも値を上げている。5日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が前営業日の1日に比べ1.14ドル高の1バレル=86.69ドルに上昇。一時88.07ドルと昨年11月中旬以来、約10カ月ぶりの水準に値を上げた。サウジアラビアが日量100万バレルの自主減産を12月末まで3カ月延長すると表明。また、ロシアも原油輸出の削減を年末まで延長することを明らかにした。これを受け、市場には原油需給引き締まりへの警戒感が強まった。5日の米国市場で、エクソン・モービル<XOM>やシェブロン<CVX>など石油株が上昇したのと連動する格好で、東京市場でも石油関連株が買われている。
■ギフトホールディングス <9279> 2,749円 +55 円 (+2.0%) 11:30現在
ギフトホールディングス<9279>が5日続伸し、年初来高値を更新した。同社は5日取引終了後、8月度の直営店売上速報を公表。既存店売上高は前年同月比17.0%増となり、13カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されているようだ。気温が下がるディナー帯を中心に多数の来店があったことから、既存店の客数は同10.3%増、客単価は同6.1%増に伸長した。なお、全店ベースの売上高は同33.2%増となっている。
■日テレHD <9404> 1,371円 +15 円 (+1.1%) 11:30現在
日本テレビホールディングス<9404>が反発した。5日の取引終了後、連結子会社の日本テレビ放送網が、eスポーツのイベント制作事業を展開するJCG(東京都江東区)の株式を取得し、子会社することを決めたと発表。これが株価の支援材料となった。JCGは年間1000回以上のeスポーツ大会の開催実績を持つ。同社の大会管理クラウドシステムや実況中継配信スタジオなどを活用し、日テレHDはeスポーツ領域でのビジネス拡大を狙う。
■ワールド <3612> 1,704円 +18 円 (+1.1%) 11:30現在
ワールド<3612>が7連騰。5日の取引終了後に8月の月次売上概況を公表した。国内小売事業の売上高は前年同月比11.2%増と好調な推移を続けており、好感されたようだ。店舗売上高は同13.1%増。このうち既存店売上高は同18.2%増と大幅増を継続した。気温の高い日が続き、夏物商品のセール販売が好調だった。百貨店での「タケオキクチ」のほか、駅ビルの「ドレステリア」や「ラグタグ」、ショッピングセンターの「オペークドットクリップ」や「シューラルー」などで増勢基調を継続したという。
■ネクステージ <3186> 2,770円 -700 円 (-20.2%) ストップ安 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
ネクステージ<3186>が急落した。この日、中古車販売のビッグモーターの保険金不正請求問題に続き、ネクステージでも同様の不正が横行している疑いがあると一部で報じられ、嫌気されたようだ。文春オンラインが、タイヤの無料交換時にわざとパンクさせたり、パンクしたように見せかける不正が横行していたと報じている。ネクステージは8月23日、車検事業や板金事業について、不正が発生しても速やかに発見できる体制を構築しているとのコメントを発表。9月1日には、営業現場に関する証言をもとにした報道機関の質問に対する回答をホームページ上で公表している。
■セリア <2782> 2,296円 -18 円 (-0.8%) 11:30現在
セリア<2782>が冴えない。5日の取引終了後に8月度の月次売上高について発表。既存店売上高は前年同月比2.3%減となり、嫌気されたようだ。既存店の客数は同0.3%減と2カ月ぶりの前年同月割れ。客単価は同1.9%減と、2カ月連続で前年同月の水準を下回った。全店売上高は同1.4%増だった。8月は直営で4店舗を出店。退店は1店舗だった。
■ソフトバンクグループ <9984> 6,395円 -27 円 (-0.4%) 11:30現在
ソフトバンクグループ<9984>は売り買い交錯、8月末以降は調整局面となり75日移平均線も下回っていたが、前日に下げ止まり、きょうは前日終値近辺で強弱観を対立させている。今月中に同社傘下の英半導体設計大手アームが米ナスダック市場へ新規上場するが、仮条件が1株当たり47~51ドルに設定されたことが公表され、これにより上場時の時価総額は最大で約520億ドル、日本円にして約7兆7000億円になる見通しとなった。事前のコンセンサスを下回ったことから一部で失望売りも観測されるが、今年最大となるIPOが目前に近づいたことで、改めてソフトバンクGの株価を刺激している面もある。ソフトバンクGがアームの9割強の株式を保有しているが、米アップル<AAPL>やインテル<INTC>、エヌビディア<NVDA>などが出資に前向きな姿勢を示しているとも伝わっており、アームの上場後の値動きも注目を呼びそうだ。
■ヒーハイスト <6433> 320円 +80 円 (+33.3%) ストップ高 11:30現在
ヒーハイスト<6433>がストップ高に買われ、年初来高値を更新した。精密加工部品を手掛ける同社はTHK<6481>を主要取引先とし、過去には自動車レースの最高峰とされるF1において、ホンダ<7267>のレース車向けの部品試作を行っていた。日刊工業新聞は5日、モノづくり企業の連載企画のなかでヒーハイストを紹介。同社の部品が半導体製造装置などにも使われていると記した。これを受け、成長が期待できる中小型の半導体関連株を求める投資家の関心が集まり、引き続ききょうも買われる要因となったようだ。株価は2026年にホンダがF1に復帰することが発表された5月の高値を上抜けて推移している。
●ストップ高銘柄
ホーブ <1382> 2,232円 +400 円 (+21.8%) ストップ高 11:30現在
オーテック <1736> 3,010円 +500 円 (+19.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
ランシステム <3326> 520円 +80 円 (+18.2%) ストップ高 11:30現在
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
ネクステージ <3186> 2,770円 -700 円 (-20.2%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース