日経平均は6日続伸、中国株高で安心感/相場概況
日経平均は6日続伸。先週末1日の米株式市場でNYダウは反発。8月雇用統計が労働市場減速の証拠となり、追加利上げ観測が後退、買いが先行して始まった、しかし、その後に発表されたISM製造業景況指数や建設支出が予想を上回り金利が上昇に転じると、特にハイテクの売りが強まり、ナスダック総合指数は-0.02%と小幅に下落した。今日の東京市場はやや買いが先行し、日経平均は86.70円高でスタート。米雇用統計の発表を無難に通過し、先週末の米市場でダウ平均が上昇したことが支えとなった。取引開始後はやや伸び悩んだが下値は堅く、ダウ平均先物が時間外取引で底堅かったことや、中国の主要都市で不動産政策の発表が相次ぎ、香港や上海の株価が大幅高となったことなどが安心感となり、日経平均は前場の中頃からは概ね底堅く推移し、今日の高値で取引を終えた。
大引けの日経平均は前日比228.56円高の32939.18円となった。東証プライムの売買高は13億3631万株、売買代金は3兆2415億円だった。セクターでは鉄鋼、海運業、輸送用機器などが上昇。一方、空運業1業種が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の77%、対して値下がり銘柄は20%となった。
個別では、伊藤園<2593>、神戸鋼<5406>、川崎船<9107>、JFE<5411>、商船三井<9104>、日本製鉄<5401>、郵船<9101>、ゼンショーHD<7550>、日本郵政<6178>、トヨタ<7203>、三菱重<7011>が高く、個別の材料では、第1四半期営業利益が66.5%増となった伊藤園<2593>、23年11月期業績予想を上方修正したFブラザーズ<3454>、8月の売上高が59.9%増と7月の49.0%増から伸び率が拡大した松屋<8237>、バスケットボール男子が自力でオリンピック出場を決めたことからオンラインメディア「バスケット・カウント」への関心が高まったマイネット<3928>、米カーライル・グループの傘下企業がTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した星光PMC<4963>が買われた。
一方、ソフトバンクG<9984>、ルネサス<6723>、ニデック<6594>、キーエンス<6861>、ソシオネクスト<6526>、ディスコ<6146>、レーザーテック<6920>が安く、個別の材料では、原油価格上昇でコスト高が懸念された東電力HD<9501>、キーパーラボ運営事業の8月の既存店売上高が6.5%増と7月の15.3%増から伸び率が鈍化したキーパー技研<6036>、25日線が上値抵抗線となったグリムス<3150>、75日線に押し戻されたニーズウェル<3992>、が軟調な展開となった。
《SK》
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