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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):伊藤園、アイスペース、川崎汽

伊藤園 <日足> 「株探」多機能チャートより
■伊藤園 <2593>  4,900円  +536 円 (+12.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 伊藤園<2593>に物色人気集中、3月2日につけた年初来高値4825円を更新した。緑茶飲料の最大手だが、脱コロナに伴う人流回復に加え猛暑効果で売り上げが伸び、足もとの業績は絶好調に推移している。前週末1日に同社が発表した24年4月期第1四半期(23年5~7月)決算は営業利益が前年同期比67%増の99億9200万円と急拡大した。対通期進捗率も47.6%に達しており、増額修正期待が高まっている。

■ispace <9348>  1,626円  +96 円 (+6.3%)  本日終値
 ispace<9348>が反発。読売新聞オンラインが4日、「政府は2024年度、宇宙関連の民間企業や大学に助成するための資金として、宇宙航空研究開発機構(JAXA)に100億円程度を補助する方針を固めた」と報じた。急速な拡大が期待されている宇宙ビジネスを国内で活性化させる狙いがあるという。この報道を受けて宇宙開発関連株への関心が高まるなか、関連有力株に位置づけられるアイスペースの株価に浮揚力が働いたようだ。

■GMO-FG <4051>  11,000円  +630 円 (+6.1%)  本日終値
 GMOフィナンシャルゲート<4051>が急反発した。SMBC日興証券が前週末1日、GMO-FGの投資評価を「2」から「1」に引き上げた。目標株価は8050円から1万3000円に見直している。端末販売の拡大の結果、売上高総利益の約7割がリカーリング(継続課金)型となり、高い利益成長の持続が期待できる局面に入ったと指摘。交通決済など新たな取り組みも、将来的なアップサイドポテンシャルが大きいとみる。同証券はGMO-FGの24年9月期経常利益予想を13億4700万円から18億6200万円に修正した。

■北越工業 <6364>  2,103円  +117 円 (+5.9%)  本日終値
 北越工業<6364>が後場に上げ幅を拡大した。この日、取得総数56万8000株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.99%)、取得総額7億円を上限とする自社株買いの実施を発表しており、好感されたようだ。取得期間は9月5日から2024年3月29日までとする。

■川崎汽船 <9107>  5,340円  +255 円 (+5.0%)  本日終値
 川崎汽船<9107>が連日の年初来高値、売買代金も全上場企業のなかで第3位に入る人気となっている。同社株をはじめ日本郵船<9101>や商船三井<9104>も新値街道を併走、海運株人気が際立つ。バリュー株への投資資金流入が顕著だが、低PBR・高配当利回りの海運はその象徴として買われている。コンテナ船市況の低迷が続いているほか、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船運賃の動向を表すバルチック海運指数も8月中旬以降は再び下落基調を示しているが、海運セクターはその状況を織り込んだうえで人気化している。各銘柄とも信用倍率が拮抗し、日証金では逆日歩がついており、株式需給面からの取組妙味もポイントとなっている。

■ウエストHD <1407>  2,994円  +142 円 (+5.0%)  本日終値
 ウエストホールディングス<1407>が3日続伸。前週末1日の取引終了後、集計中の23年8月期連結業績について、売上高が従来予想の612億7600万円から430億円(前の期比36.0%減)へ、営業利益が112億4700万円から86億円(同10.7%増)へ、純利益が72億4000万円から58億円(同36.2%増)へ下振れて着地したようだと発表したが、織り込み済みとの見方が強いようだ。非FIT太陽光発電所開発販売事業で、受注と開発案件ストックは順調に積み上がったものの、建設用地の開発にかかる各種許認可の取得に想定以上の時間を要したことや、新たな規制や法令上の義務が増えたことにより月間工事件数の積み上がりが計画値を下回ったことが要因としている。

■おきなわFG <7350>  2,382円  +101 円 (+4.4%)  本日終値
 おきなわフィナンシャルグループ<7350>が6連騰。大和証券が前週末1日、おきなわFGの投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上げた。目標株価は2200円から2400円に増額している。インバウンド需要の回復による沖縄県経済の成長を背景に、事業性貸出による残高の拡大や、貸出利回りの底打ち・改善など、段階的な利益成長を見込む。同証券は日銀の利上げ観測も潜在的な好材料ととらえており、配当株としての投資魅力もあると指摘する。

■GENDA <9166>  2,861円  +118 円 (+4.3%)  本日終値
 GENDA<9166>が高い。前週末1日の取引終了後、破産手続き中のワスド(東京都中野区)から「デジちゃいむ」の運営及び提供に必要な資産などを譲り受けたと発表しており、好材料視された。今回譲受したのは、利用客がスマートフォンなどで2次元コードを読み取りサービスサイトにアクセスすることで、簡単に店舗スタッフを呼び出すことができるサービス。GENDAのアミューズメント施設運営子会社GENDA GiGO Entertainmentは、国内アミューズメント施設200店舗以上で「デジちゃいむ」を導入しており、今回の資産譲受により「デジちゃいむ」導入を更に加速させ、来店客に対してより迅速で丁寧な対応を実現するとしている。

■マツダ <7261>  1,596円  +63.5 円 (+4.1%)  本日終値
 マツダ<7261>が上昇し、2018年1月以来、およそ5年8カ月ぶりの高値圏で推移している。日本経済新聞電子版が3日、「マツダは主力製品でエンジンを搭載する多目的スポーツ車(SUV)の駆動装置の種類を2割削減する」と報じた。生産や開発コストの大幅な削減につながるとの見方から、収益性の向上を期待した買いが集まったようだ。記事によると、国内で扱う5車種のSUVについて、駆動装置の種類を18から14に減らす。主力SUVの「CX―5」ではマニュアル車を廃止するほか、小型SUV「CX―30」では新型エンジン「スカイアクティブX」を搭載した車やマニュアル車を廃止するという。

■TREホールディングス <9247>  1,240円  +41 円 (+3.4%)  本日終値
 TREホールディングス<9247>が3日続伸。午後1時40分ごろ、子会社リバーが参加するベッドマットレスに含まれるポリウレタンのケミカルリサイクルに向けた取り組みが、環境省が公募している「令和5年度脱炭素型循環経済システム構築促進事業」の「プラスチック等のリサイクルプロセス構築及び省CO2化実証事業」に採択されたと発表しており、好材料視された。この取り組みは、リサイクルを行うリバーとポリウレタン原料の製造・販売・研究を行う三井化学<4183>、ベッドやマットレスの製造・販売を行うパラマウントベッドホールディングス<7817>子会社のパラマウントベッドの3社による実証事業で、低炭素なケミカルリサイクル技術や回収までのリサイクルシステムの確立を目指している。具体的には実施期間となる25年2月までをメドに、使用済みベッドマットレスの処理技術とケミカルリサイクル技術について、低炭素な技術及びプロセスの開発を進めるとしている。

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