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29日の米国市場ダイジェスト:NYダウは292ドル高、追加利上げ観測後退


■NY株式:NYダウは292ドル高、追加利上げ観測後退

ダウ平均は292.69ドル高の34,852.67ドル、ナスダックは238.63ポイント高の13,943.76で取引を終了した。

中国の大手国有銀行が既存の住宅ローン金利を引き下げ、成長支援策を強化するとの報道を好感し、買いが先行。7月JOLTS求人件数や8月消費者信頼感指数が予想を下回ると追加利上げ観測が後退、長期金利の大幅な低下に伴いハイテクを中心に買われ、株式相場は上げ幅を拡大した。セクター別では自動車・自動車部品や半導体・同製造装置が上昇した。

家電量販チェーンのベストバイ(BBY)は第2四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回り上昇。ディスカウント小売りのビッグ・ロッツ(BIG)も四半期決算で調整後の1株損失が予想程には広がらなかったため買われた。検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)は傘下のグーグルクラウドが自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)と自動車業界における人工知能(AI)開発を巡って協力していくと発表し上昇。通信会社のAT&T(T)やベライゾン(VZ)はアナリストの投資判断の引き上げを受けてそれぞれ上昇。食品会社のJMスマッカ―(SJM)は見通し引き上げが好感され上昇。一方、再生可能燃料会社のシェブロン(CVX)は同社の豪州液化天然ガス(LNG)の輸出用プラントで9月7日にもストライキ開始の可能性があるとの報道が嫌気され、売られた。

携帯端末のアップル(AAPL)は9月12日にスペシャルイベントを開催することを明らかにした。新型アイフォーンやウォッチを発表するとの期待から買われた。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:ドル反落、低調な米消費者信頼感指数などを受けて金利先高観後退

29日のニューヨーク外為市場でドル・円は、147円37銭まで上昇後、145円67銭まで下落し145円80銭で引けた。日米金利差の拡大観測にドル買い・円売りが加速したのち、米7月JOLT求人件数や米8月消費者信頼感指数が予想を下回ったため連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が後退。長期金利低下に伴いドル売りに転じた。さらに、7年債入札が好調で、金利がさらに低下したため一段安となった。

ユーロ・ドルは、1.0782ドルまで下落後、1.0892ドルまで上昇し、1.0881ドルで引けた。ユーロ・円は、159円06銭まで上昇後、158円31銭まで反落した。ポンド・ドルは、1.2563ドルへ下落後、1.2655ドルまで上昇。ドル・スイスは、0.8859フランまで上昇後、0.8775フランまで下落した。


■NY原油:続伸で81.16ドル、米長期金利の低下や株高を意識した買いが入る

NY原油先物10月限は続伸(NYMEX原油10月限終値:81.16 ↑1.06)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比+1.06ドルの81.16ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは79.34ドル-81.41ドル。米国市場の前半にかけて80ドル台後半から79.34ドルまで売られたが、米長期金利の低下や株高を意識した買いが観測されており、通常取引終了後の時間外取引で81.41ドルまで一段高となった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 29.17ドル +0.41ドル(+1.43%)
モルガン・スタンレー(MS) 85.55ドル +1.17ドル(+1.39%)
ゴールドマン・サックス(GS)332.55ドル +6.58ドル(+2.02%)
インテル(INTC) 34.31ドル +0.69ドル(+2.05%)
アップル(AAPL) 184.12ドル +3.93ドル(+2.18%)
アルファベット(GOOG) 135.49ドル +3.70ドル(+2.81%)
メタ(META) 297.99ドル +7.73ドル(+2.66%)
キャタピラー(CAT) 280.03ドル +5.24ドル(+1.91%)
アルコア(AA) 29.61ドル +1.13ドル(+3.97%)
ウォルマート(WMT) 160.05ドル +1.33ドル(+0.84%)
《ST》

 提供:フィスコ

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