貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6632 JVCケンウッド

東証P
1,453.0円
前日比
-25.0
-1.69%
PTS
1,447.9円
15:24 11/25
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.9 1.85 0.89 2.66
時価総額 2,383億円
比較される銘柄
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半導体から宇宙、果ては米ユニコーン企業へとワクワク投資を拡大中

ゆる~いようで強い! 投資家女子の決め技
ももぱんさんの場合-最終回


登場する銘柄
信越化学工業<4063>、東リ<7971>、伯東<7433>、JVCケンウッド<6632>、SpaceX & Stripe<非上場>

取材・文/真弓重孝(株探編集部)、福島由恵(ライター)

【タイトル】ももぱんさん(ハンドルネーム・50代・女性)のプロフィール:
約1年前から突然株にハマった女性投資家。現在は家事と株取引を両立させつつ、スキルアップを図る。もともとは2016年から優待投資を始めるが、本腰が入らなかったところ、友人に影響されて信用取引を覚え、その楽しさを味わったことをきっかけに本格的に株式投資熱に火がついていく。120万円から始め、追加投資を経て、現在の運用額は約750万円で、トータルリターンは20%となっている。短期投資と長期投資を使い分け、現在は約25銘柄を保有中。注目するセクターは「化学」「半導体」と好みが渋め。「株探-個人投資家大調査-2023春」の回答者で、投資スタイルは「バリュー重視」、日本株投資の腕前は「中級者」となる。

第1回記事「メルカリに空売り、女だてらに『ごっつい投資』で勝負するワケ」を読む

ももぱんさん(ハンドルネーム)は、最近、つい目が向いてしまうテレビCMや新聞広告がある。その広告主は、ニデック<6594>や日本特殊陶業<5334>、日清紡ホールディングス<3105>と、生活者には必ずしも馴染みのある企業ではない。

これらの会社は少し前までは気にも留めていなかったが、彼らがすごそうな製品や技術を持っていることを発見すると、心がウキウキ、ワクワクするという。

最近のもっぱらの関心は、世界の経済や人類の発展などにつながるテクノロジーやサービスと言うももぱんさん。未来に希望をもたらすものに目が向かうのは、自身の投資スタイルが、初心者時代の株主優待狙いから変化したことがある。

それは、どのようなスタイルなのかを見ていこう。

長期投資では、惚れ込むことのできる銘柄が対象

信越化学工業<4063>、東リ<7971>、伯東<7433>――。ももぱんさんが株式投資を再開した昨秋以降、どのような銘柄に資金を投入したのかを尋ねると、これらの銘柄が挙がった。最近、興味を引くCMと同様、渋くてごっつい企業名が並ぶ。

前回触れたように、ももぱんさんの投資対象は、「短期扱い」と「長期扱い」に分かれる。上記の銘柄は、ポートフォリオの中核となる長期投資のグループになる。

短期で狙うのは「惚れ込む対象にならない銘柄」だが、長期はその対極。「長く応援したい、惚れました」と心から思える銘柄を選んでいく。その中でも、化学や半導体関連にハマっている。

人類の生活に役立つ夢のあるセクター

化学セクターに引かれるのは、EV(電気自動車)向けの薄型電池など、将来、世界の産業や人々の生活を向上させる新技術の開発に取り組む企業が多く存在するからだ。

これらの企業群の活動を見ると、「自治体や大学と連携して研究に乗り出す」などのニュースも多く、その内容を新聞等で見るにつけ、どんな未来になるのか夢が膨らんでいく。実証実験の進捗状況を追いかけるのも楽しく、自分も応援したいという気持ちが抑えられなくなるそうだ。

友人と出かけてランチや、買い物するのも楽しみだが、こうした企業の新技術やサービスが、どんなふうに発展し、どう社会を変えていくのかを想像するのは、普段の生活の中では味わえない刺激があると言う。

レーザーテックの人気をヒントに連想買い

化学セクターで、ももぱんさんのイチオシが信越化<4063>だ。半導体部品の製造に欠かせない「ウエハー」、そして工業製品等幅広い用途に使用される「塩ビ」製造で世界トップシェアを握る企業だ。

22年11月頃に買い出動し、足元ではやや調整ムードはあるものの、株価は購入時から50%近く上昇し、含み益は拡大中だ。ももぱんさんは、目先の株価変動にはとらわれず、同銘柄を長く保有継続するつもりでいる。

■信越化学工業の日足チャート(22年1月~)
【タイトル】

注:出来高・売買代金の棒グラフの色は当該株価が前期間の株価に比べプラスの時は「赤」、マイナスは「青」、同値は「グレー」。以下同


信越化に注目したのは、同じ半導体関連のレーザーテック<6920>の日々の売買が活況であることをヒントにした。売買高が大きいということは、投資家の注目度が高いことになる。同社が手掛ける半導体分野も、中長期的に期待を集める長いテーマであることも理解できた。

そうした中で、レーザーテクではなく、信越化に注目したのは、こう考えてのことだった。

※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。



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