シナネンホールディングス---1Qは前年同期比で赤字幅拡大も注力の非エネルギー事業が2ケタ増収
シナネンホールディングス<8132>は9日、2024年3月期第1四半期(23年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比0.3%増の713.93億円、営業損失が7.18億円(前年同期は0.50億円の損失)、経常損失が4.79億円(同3.25億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が3.61億円(同16.40億円の利益)となった。
エネルギー卸・小売周辺事業(BtoC事業)の売上高は前年同期比4.7%減の152.17億円、営業利益は3.16億円(前年同期は1.37億円の損失)となった。売上面は、主力のLPガス・灯油販売における販売数量は前年並みだった一方、電力事業において、取引条件の見直しによる一部顧客の離脱があったことなどに伴い、減収となった。利益面は、主力のLPガス販売において前連結会計年度行った価格改定の寄与を中心に、増益となった。
エネルギーソリューション事業(BtoB事業)の売上高は前年同期比0.9%増の509.47億円、営業損失は11.76億円(前年同期は0.93億円の利益)となった。売上面は、主力の石油事業において、原油価格の下落に伴う販売単価の低下があった一方、電力事業における大口顧客の獲得などにより、増収となった。利益面は、前連結会計年度好調だった石油事業の売上総利益が平年並みの水準に落ち着いたことに加え、電力事業における売上総利益の悪化が影響し、赤字となった。
非エネルギー事業の売上高は前年同期比10.9%増の51.72億円、営業利益は同121.4%増の2.70億円となった。自転車事業(シナネンサイクル社)、シェアサイクル事業(シナネンモビリティPLUS社)、システム事業(ミノス社)、建物維持管理事業(タカラビルメン社が中核)は増収増益となった。一方、シェアサイクル事業(シナネンモビリティPLUS社)は増収減益、環境・リサイクル事業(シナネンエコワーク社)は前年同期並み、抗菌事業(シナネンゼオミック社)は減収減益となっている。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.2%増の3,600.00億円、営業利益が同123.2%増の20.00億円、経常利益が同87.3%増の23.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同171.5%増の13.00億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ