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9644 タナベCG

東証P
1,187円
前日比
-16
-1.33%
PTS
1,200.1円
10:53 11/27
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
24.4 1.83 3.96
時価総額 208億円
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タナベ Research Memo(8):2026年3月期売上高150億円、営業利益18億円の目標達成に向け順調な進捗


■今後の見通し

2. 中期経営計画の概要
タナベコンサルティンググループ<9644>は、2022年3月期から5ヶ年の中期経営計画(2021~2025)「TCG Future Vision 2030」をスタートさせている。同社が従来から強みとしてきた経営戦略の策定(上流)をアップデートするとともに、現場におけるマネジメント実装・オペレーション(中流~下流)もデジタル技術を駆使する「プロフェッショナルDXサービス」として強化し、企業経営を一気通貫で支援できる唯一無二の「経営コンサルティング・バリューチェーン」の構築を進め、成長を加速していく戦略だ。

業績数値目標については、最終年度となる2026年3月期に売上高150億円、営業利益18億円、ROE10%、ROA15%を掲げ、2023年3月期実績を起点とした3年間の年平均成長率は、売上高で8.5%、営業利益で16.0%となる。2025年3月期以降に利益ベースで成長が加速していく格好だ。付加価値の高いチームコンサルティングサービスを中心にグループシナジーを高めながら事業を拡大し、収益性を高めていく戦略だ。2023年3月期までの2年間は計画を上回るペースで進捗している。ここ数年、DX投資や人的資本拡大、M&A、SDGsに取り組む企業が増えており、グループシナジーによってこれらの需要を取り込めていることが要因と考えられる。

今後もこれらテーマについての需要は継続していくものと予想され、また行政・公共サービスや戦略PR・海外PRなどの領域にも展開、M&A戦略も継続することで、売上規模を一段と拡大していくことは可能と見られる。M&Aの対象としてはグローバル展開している企業や行政・公共分野で実績を持つコンサルティング企業等を検討している。2026年3月期の売上高150億円のうち10億円程度を今後グループ化する企業で稼ぎ出すことを想定している。直近までにグループ化した4社に今後グループ化する企業を加え、コンサルティングサービスの更なる拡充を図るとともに、顧客の相互送客を行い、チームコンサルティング契約数の増加並びに受注案件の大型化を推進していく戦略だ。こうした戦略が上手く機能すれば、2026年3月期の業績目標も十分達成できるものと弊社では見ている。

2026年3月期の経営コンサルティング領域別の売上計画を見ると、今後3年間では「デジタル・DX」領域が年率26.5%成長と最も大きく伸びると見ている。経営のDX化ニーズが企業の規模を問わず旺盛で、また行政・公共分野においても潜在需要が大きいためだ。次いで「HR」領域が年率6.8%成長と2番目に高くなるが、人的資本投資の強化が経営の最重要課題となるなかで2023年3月期実績は計画を大きく上振れて着地しており、2026年3月期の目標も上回る可能性が高いと弊社では見ている。「ファイナンス・M&A」「ブランディング&マーケティング」領域についても計画をやや上回っており順調に進捗している。一方で、「プロモーションツール」については非注力分野ということもあり2023年3月期の663百万円から500百万円に減少する保守的な計画となっている。このうち、ブルーダイアリーは横ばいから微減傾向で想定している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《SI》

 提供:フィスコ

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