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株価指数先物【引け後】 前場中盤辺りからムードが一変


大阪9月限
日経225先物 32920 +320 (+0.98%)
TOPIX先物 2299.0 +17.0 (+0.74%)

 日経225先物(9月限)は前日比320円高の3万2920円で取引を終了。寄り付きは3万2490円とシカゴ日経平均先物清算値(3万2530円)にサヤ寄せする形で売り先行で始まり、現物の取引開始直後には3万2430円まで下落した。ただし、売り一巡後は急速に買い戻されてプラスに転じると、前場中盤には3万2740円まで買われた。25日移動平均線水準まで回復したことで、いったんは戻り売りに押される場面も見られたが、前場終盤にかけて再び25日線水準を捉えると、ランチタイムで3万2800円を回復。後場は一段高で3万2900円を回復してきた。買い一巡後はこう着感が強まったものの高値圏で推移し、一時3万2930円まで上げ幅を広げた。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)を無難に通過したことは安心感につながっているが、米ハイテク株安や市場予想を下回る決算を発表したアドバンテスト <6857> [東証P]の下げが重荷となった。また、為替市場でドル・円が1ドル=139円台半ばと円高に振れていたことも投資家心理を神経質にさせていた。しかし、前場中盤辺りからムードは一変し、リバウンド基調が強まった。要因の一つとして、韓国サムスン電子が発表した4-6月期の純利益は前年同期比86%減だったが、予想を上回ったことで、IT支出が回復しつつあるとの期待が高まったようだ。

 また、アドバンテストが前場中盤から下げ幅を縮めたほか、指数インパクトの大きいファーストリテイリング <9983> [東証P]や東京エレクトロン <8035> [東証P]が日経平均株価を牽引。さらに、グローベックスの米株先物がプラス圏で推移していたほか、香港ハンセン指数の上昇なども安心感につながり、ショートカバーに向かわせたようだ。

 テクニカル面では、上値抵抗線として機能していた25日線を明確に放れてきたことも、ショートカバーを急がせる格好となった。為替が円高に振れるなか、決算評価から買いが先行した日産自動車<7201>[東証P]が下げに転じるなど、輸出関連の一角には重荷となったが、全体への影響は限られたことも持ち高調整に向かわせた格好だろう。今後、25日線が支持線として意識されてくるようだと、節目の3万3000円回復から、7月の戻り高値3万3810円トライが意識されてこよう。

 NT倍率は先物中心限月で14.31倍に上昇した。75日線を中心にボリンジャーバンドの-1σと-2σによるレンジ推移だった。下向きで推移するバンドに沿ったトレンドを継続しているため、一気に反転を狙ったNTロングには転換しづらいところだ。明日の日銀の金融政策決定会合の結果を受けた為替動向を睨んだ展開になりそうだ。

 なお、信越化学工業<4063>[東証P]は取引終了後に未定としていた2024年3月期計画を発表した。営業利益は3割減益を見込んでおり、市場予想を下回る計画が嫌気される可能性があり、日経平均型の重荷になりそうだ。本日のアドバンテスト同様、売り一巡後に底堅さがみられるようだと、ややNTロングでのスプレッド狙いが意識されやすいと考えられる。

 手口面では、日経225先物は野村証券が1603枚、JPモルガン証券が799枚、ソシエテジェネラル証券が763枚、バークレイズ証券が351枚の買い越しに対して、みずほ証券が1435枚、SBI証券が725枚、モルガンMUFG証券が402枚、日産証券が392枚の売り越しだった。

 TOPIX先物はモルガンMUFG証券が1521枚、ゴールドマン証券が822枚、UBS証券が734枚、バークレイズ証券が702枚、ドイツ証券が553枚の買い越しに対して、JPモルガン証券が2063枚、HSBC証券が1413枚、野村証券が685枚、ビーオブエー証券が478枚の売り越しだった。

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