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話題株ピックアップ【昼刊】:東電HD、日経Dインバ、フロンテオ

■東電HD <9501>  549.4円  +29.4 円 (+5.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 東京電力ホールディングス<9501>は大幅高で3日続伸。昨年8月以来、およそ10カ月ぶりの高値圏に浮上してきた。テロ対策の不備が相次いだ柏崎刈羽原子力発電所について、東電HDの小早川智明社長が22日に開かれた原子力規制委員会の会合で7月中をメドに課題改善に向けた仕組みを整備する考えを示したことが伝わっている。規制委が東電HDに原発運転の適格性があるか再評価する方針を同日決めており、同社の原発再稼働に向けた道筋はなお見通せないものの、柏崎刈羽原発を巡る報道を手掛かりにこの日の同社株には思惑的な物色が向かっている。

■日経Dインバ <1357>  235円  +8 円 (+3.5%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が上昇している。日経平均株価が1%下落した場合に、反対に2%上昇するように設計されたETFで、株安時には逆張り志向の投資家の資金の受け皿となってきた。この日、日経平均株価が500円を超す下げとなった。全体相場について目先の上昇機運が一服し、反動安となると見込んだ投資家の買いが入ったようだ。

■アニコムHD <8715>  633円  +12 円 (+1.9%)  11:30現在
 アニコム ホールディングス<8715>が高い。22日の取引終了後、上限を200万株(発行済み株数の2.46%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。なお、取得期間は7月3日から9月29日まで。

■スクロール <8005>  960円  +10 円 (+1.1%)  11:30現在
 スクロール<8005>が3日続伸し、新値追いとなっている。同社は22日、子会社のスクロール360がKDDIエボルバ(東京都新宿区)との業務提携により、カスタマーサポートまでのフルフィルメント全域をカバーする「EC・通販トータルサポートサービス」を7月から開始すると発表。これが材料視されているようだ。KDDIエボルバが持つBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)・コンタクトセンターのノウハウや知見、人工知能(AI)などのIT技術と、スクロール360のリソース・システムによる次世代CRM(顧客管理)物流を生かしたサービスを提供することにより、EC・通販事業者と顧客との接点強化及びEC体験価値と顧客ロイヤルティー向上を支援するとしている。

■FRONTEO <2158>  821円  +2 円 (+0.2%)  11:30現在
 FRONTEO<2158>が高い。22日の取引終了後、日本毒性学会の学術年会において口頭ならびにポスター発表を行ったと開示した。創薬研究領域における自然言語処理AIの活用に関する発表となっており、サービス拡大を期待した買いを集めたようだ。同学会の学術年会は6月19~21日に開催された。フロンテオの発表テーマは「自然言語処理AIを使った仮説生成の薬剤性肝障害(DILI)に対する新規影響因子探索への応用」で、膨大な因子から注目すべき因子を見出す技術を薬剤安全性評価に活用した一例という。今回は検証の一環としてDILIに注目したが、他の臓器毒性発症リスク因子探索など、幅広く応用可能なアプローチになると考えられるという。

■マーベラス <7844>  668円  +1 円 (+0.2%)  11:30現在
 マーベラス<7844>が反発している。22日の取引終了後、ニンテンドースイッチ向け完全新作アクションRPG「FREDERICA(フレデリカ)」を9月28日に日本及びアジア地域で発売すると発表したことが好感されている。「FREDERICA」は言葉が奪われた世界を舞台に、7人の主人公がダンジョンに潜むマモノと戦いながら、かつて言葉を奪った王が潜むというダンジョンの最深部を目指すアクションRPG。北米・欧州地域では10月4日の発売を予定しているという。同時に、ニンテンドースイッチ向けファッション&コミュニケーションゲーム「ファッションドリーマー」を11月2日に日本及びアジア地域で発売すると発表した。「ファッションドリーマー」は、舞台となる仮想空間「イヴ」で、自分のアバターで自由に着せ替えをしてオシャレを楽しめるだけでなく、「ミューズ」と呼ばれるイヴ内のさまざまな人との交流が楽しめるゲーム。なお、北米及び欧州地域では23年内の発売を予定している。

■岡部 <5959>  767円  -28 円 (-3.5%)  11:30現在
 岡部<5959>が軟調。22日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想の下方修正を発表した。最終利益の見通しをこれまでの38億9000万円から23億2000万円(前期比39.7%減)に引き下げ、嫌気されたようだ。売上高は820億円から793億円(同3.2%増)に見直した。建設関連製品事業は想定通りに推移しているとする半面、米国では利上げに伴う住宅市場の低迷により、建設資材の販売が予想よりも落ち込んだという。米国の自動車関連製品事業では、バッテリー端子製品が低迷し、訴訟の提起に応じるための弁護士費用も増加。これらの影響を業績予想に反映した。

■ガイアックス <3775>  550円  +80 円 (+17.0%) ストップ高   11:30現在
 ガイアックス<3775>がストップ高の550円に買われている。22日の取引終了後、DAO(分散型自律組織)上でのステーブルコイン決済の導入に着手すると発表したことが好感されている。ステーブルコインは、価格が安定するように法定通貨やコモディティー(商品)などの価格と連動するように設計された暗号資産のこと。同社は今後、各金融機関へのDAOの啓蒙活動を行い、ステーブルコイン導入に向けたプロジェクトを年内に5社を目標として事業を推進するとしている。

■ネクストジェン <3842>  773円  +100 円 (+14.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ネクストジェン<3842>はカイ気配。22日の取引終了後、エクシオグループ<1951>傘下のエクシオ・デジタルソリューションズと共同で電話応対業務の自動化ソリューションを発表しており、これが買い材料視されている。同ソリューションは、米サービスナウ<NOW>の業務管理ソフトにIVR(自動音声応答)やSMS配信、音声認識などの音声DXソリューションを連携させたもの。今後の展開として、両社はDX化を進める企業向けに市場シェアの獲得を目指していく。

■FHTホールディングス <3777>  39円  +3 円 (+8.3%)  11:30現在
 FHTホールディングス<3777>が高い。22日の取引終了後、新事業の開始と工事の受注に関する発表を行い、手掛かり視されたようだ。持続可能なインフラのリニューアルや環境負荷低減を目指す「インフラテック事業」を開始。環境・資源エネルギーやIT関連に関する電気通信・建設工事を展開していく。EV(電気自動車)充電器設置の請負工事事業も始めるという。また、太陽光発電所リニューアル工事に関する数千万円規模の受注も獲得した。業績への影響については現在精査中で、業績推移に関しては適宜公表をするとしている。

■jig.jp <5244>  369円  +24 円 (+7.0%)  11:30現在
 jig.jp<5244>が急反発した。東京証券取引所が同社株を23日付で貸借銘柄に選定すると発表した。株式流動性の向上による売買活性化への期待から買いが入ったようだ。また、日本証券金融も23日約定分から同社株を貸借銘柄に追加している。

■SHINKO <7120>  2,336円  +73 円 (+3.2%)  11:30現在
 SHINKO<7120>は反発している。同社は22日取引終了後、3カ年の中期経営計画を策定したと発表。最終年度となる26年3月期の単独営業利益目標を11億2000万円(23年3月期実績は7億5200万円)としていることが好感されているようだ。26年3月期の単独売上高目標は186億900万円(同159億4800万円)に設定。中期ビジョンとして「総合ITソリューションサービス企業へ成長」を掲げ、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する医療機関や企業を全面的にサポートするとしている。

■AKIBA <6840>  534円  +8 円 (+1.5%)  11:30現在
 AKIBAホールディングス<6840>が3日ぶりに反発している。この日、子会社アドテックがリアルタイム防犯カメラ搭載LED照明を展開するMASS(大阪市中央区)に対して、直管型LEDにAIカメラと通信機能を搭載した鉄道車両向け次世代防犯カメラLED-AI(レッドアイ)の開発及び量産支援を開始したと発表しており、好材料視されている。MASSの「LED-AI」は既存のLED照明と取り換えるだけ(電気・配線工事のコストが不要)で、車両内などの様子について、リアルタイムでの見守りができる製品。国土交通省が6月14日、防犯関係設備や非常用設備に係る技術基準についての検討会を開催し、新幹線全線と利用者数が一定の基準を上回る三大都市圏(東京、大阪、名古屋)を中心とした在来線への防犯カメラ設置を義務付ける方針案を示したことから、今回の協業を進めることにした。

■メタリアル <6182>  2,110円  +30 円 (+1.4%)  11:30現在
 メタリアル<6182>が反発している。22日の取引終了後、子会社ロゼッタが生成AIプラットフォーム「Metareal AI」に、GPT-4の100倍のデータを読み込み、読み込んだ情報に基づいて適切なQAが可能なLLM(大規模言語モデル)の実証実験を開始したと発表しており、これが好感されている。今回の実証実験は、膨大な情報量を読み込み、読み込んだ情報や文脈に基づいて利用者の指示に応じて回答するというもの。これまで取り扱うのが困難であった長文資料も一度で読み込むことができるようになり、資料全体から回答を生成することが可能になるという。これにより文脈の網羅性によるアウトプットの品質向上や業務の効率化を目指すとしている。

●ストップ高銘柄
 クボテック <7709>  352円  +80 円 (+29.4%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 オービーシステム <5576>  3,710円  -700 円 (-15.9%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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