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0019 東証 中型株

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富田隆弥の【CHART CLUB】 「6月も押し目買い基調が続くか」


◆33年ぶりの領域に入った日経平均株価。高いところに来れば風雨が強まるのは当然で、3万1000円台に乗せた5月22日以降のもみ合いは、ボラティリティの高い展開となっている。29日に3万1560円まで上昇したが、31日には一時3万0785円まで下落した。その31日は東証プライムで85%にあたる1571銘柄が値下がりし、年初来安値を更新した銘柄も167を数えた。ただし、これは月末特有のリバランスが集中したもので、テクニカル指標の過熱解消を踏まえれば「ほどよいスピード調整」といえよう。

◆6月相場でも乱高下はまだ続くだろう。米国では雇用統計(2日)や消費者物価指数(13日)、13~14日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)、日本でも9日のメジャーSQ(先物・オプションの特別清算指数の算出日)と重要イベントを控える(6月1日執筆時点)。そして、16日頃に政府が発表する「骨太の方針」もポイントであり、改めて「貯蓄から投資」の推進に向けた岸田政権の覚悟が示されるだろう。

◆これらのスケジュールを背景に、為替や商品を含めてマーケットは大きく変動する可能性はあるが、日本の6月はボーナス支給月であり、金融・証券界が「株高」を演出して、投資マネーの獲得に尽力すると予想される。

◆日経平均株価の月足チャートを見れば、2万5000円~3万円のゾーンでのもみ合いを2年以上続けてきたが、5月に大きく上放れて「日本株の変化」を示唆した。5000円幅のレンジが上にシフトすることで、先行き「3万5000円」を指向する展開も想定される。

NYダウナスダック為替などの動向を注視する必要はあるが、日経平均株価は25日移動平均線(1日時点2万9937円)を維持するのならば上昇を保ち、主力株を中心に押し目買い基調が続くと思われる。

(6月1日 記、次回更新は6月10日を予定)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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