テリロジーホールディングス---23年3月期はセキュリティ部門及びソリューションサービス部門が2ケタ増収に
テリロジーホールディングス<5133>は15日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高が56.76億円、営業利益が1.15億円、経常利益が1.27億円、親会社株主に帰属する当期純利益が0.46億円となった。同社は2022年11月1日に単独株式移転により設立されたため、前年実績及び前期増減率の記載はない。
ネットワーク部門の売上高は前期比8.1%減の12.86億円となった。同社グループが得意とするIPアドレス管理サーバ製品は、新モデルへのリプレース需要が一巡した。
セキュリティ部門の売上高は前期比24.8%増の21.55億円となった。電力系などの重要インフレや工場及びビル管理などの産業制御システム分野では、OT/IoTのセキュリティ対策の需要拡大に伴う引き合いの増加により、制御システム・セキュリティリスク分析案件の受注が増加するなどした。
モニタリング部門の売上高は前期比30.3%減の2.69億円となった。長年使用されてきたレガシーな製品のサポート終了による保守サービス売上が減少した。
ソリューションサービス部門の売上高は前期比14.9%増の19.65億円となった。多言語リアルタイム映像通訳サービスは、ワクチン接種会場や官公庁及び自治体での利用が引き続き堅調に推移したほか、インバウンド需要の再開による訪日外国人の増加に伴い、これまでの契約ユーザーである宿泊施設、商業施設、メガネショップなどでの利用が増加したことに加え、新規の引き合いが増加するなどした。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比11.8%増の63.45億円、営業利益が同107.9%増の2.40億円、経常利益が同88.6%増の2.40億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同261.2%増の1.68億円を見込んでいる。
《SI》
提供:フィスコ