貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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4507 塩野義製薬

東証P
2,184.5円
前日比
+2.0
+0.09%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
10.9 1.44 2.62 11.12
時価総額 19,434億円
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ファンペップ---1Q抗体誘導ペプチドプロジェクトと機能性ペプチド「SR-0379」を中心に研究開発を推進


ファンペップ<4881>は15日、2023年12月期第1四半期(23年1月-3月)連結決算を発表した。売上高が0.00億円、営業損失が3.78億円、経常損失が3.43億円、親会社株主に帰属する四半期純損失が3.41億円となった。2023年12月期第1四半期より四半期連結財務諸表を作成しているため、2023年12月期第1四半期の対前年同四半期増減率については記載していない。

抗体誘導ペプチド「FPP003」(標的タンパク質:IL-17A)については、2023年2月14日に公表した第I/IIa相臨床試験の速報結果において、FPP003投与症例の約8割(高用量コホート、陽性率78%(9例中7例))で抗IL-17A抗体(標的タンパク質IL-17Aに対する抗体)の抗体価の持続的な上昇が確認された。抗体誘導ペプチド「FPP004」(標的タンパク質:IgE)FPP004については、日本で患者数が多い花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)を対象として開発しており、現在、前臨床試験の段階にある。抗体誘導ペプチド「FPP005」(標的タンパク質:IL-23)について、先行する抗IL-23抗体医薬品は、尋常性乾癬、関節症性乾癬、クローン病及び潰瘍性大腸炎等の幅広い疾患を対象に開発が進んでおり、同社は2023年からの臨床試験開始を目指して前臨床試験を進めている。

新型コロナペプチドワクチン「FPP006」は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対するペプチドワクチンの開発化合物であり、同社は、大阪大学大学院医学系研究科との連携のもと、抗体誘導ペプチドの技術基盤を活用し、新型コロナペプチドワクチンの研究開発を行っている。

機能性ペプチド「SR-0379」は、皮膚潰瘍を対象疾患とする開発化合物である。2022年11月22日に公表した第III相臨床試験の速報結果において、SR-0379 群はプラセボ群と比較して、統計学的に有意な差には至らなかったが、主要評価項目を改善する傾向がみられた。同社グループは、現在、本試験の事後解析の部分集団解析で効果がみられた特定の皮膚潰瘍患者を対象とする開発について、提携先の塩野義製薬<4507>との間で開発方針の協議を進めている。

医薬品以外の事業分野について、2018年3月にファンケル<4921>から「マイルドクレンジングシャンプー」、更に2020年4月にSMV JAPANから「携帯アルコール除菌スプレー」等が発売され、同社グループの機能性ペプチドを含有する商品が販売されている。これらの商品販売に関し、同社グループは化粧品原料商社又は販社に対して機能性ペプチドを販売している。また、事業会社との間で機能性ペプチド配合製品の共同開発に取り組んでいる。2022年2月にサイエンスとの間で創傷用洗浄器の共同開発契約、2022年12月にASメディカルサポート及びN3との間で幹細胞化粧品の共同開発契約、2023年2月にサンルイ・インターナッショナルとの間でフェムテック化粧品の共同開発契約を締結した。

2023年12月期通期について、同社の事業収益は研究開発の進捗状況や新規提携候補先等との交渉状況等に依存しており、その不確実性を考慮すると現時点では合理的に算定することが困難なため、連結業績予想は記載していない。

《SI》

 提供:フィスコ

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