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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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4483 JMDC

東証P
4,200円
前日比
-46
-1.08%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
44.3 3.81 3.77
時価総額 2,745億円
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鈴木英之氏【見えた3万円大台、心臓破りの坂を上り切れるか】(2) <相場観特集>


―目先高値警戒も、外国人買いで上げ足止まらぬ日経平均―

 週明け15日の東京株式市場はリスクオンの流れが継続し、日経平均株価は2万9000円台半ばに歩を進め、3万円大台も視野に入ってきた。前週末は米国株市場が軟調な値動きだったものの、為替市場のドル高・円安などを追い風に強気優勢の地合いが継続している。引き続き日本株の割安感に目をつけた外国人買いが全体を支えている構図だが、目先スピード警戒感も意識されやすい場面である。ここからの相場展望と物色の方向性についてベテラン市場関係者2人に意見を聞いた。

●「3万円視野も高値警戒感、好業績個別株など注目」

鈴木英之氏(SBI証券 投資情報部長)

 今後1ヵ月程度の日経平均株価のレンジは、2万9000円から3万円前後を予想する。相場は予想以上に強く、日経平均株価の3万円乗せも近いかもしれない。ただ、24年3月期の業績は減益が予想されるなか、先行き上値は抑えられる展開も見込んでいる。

 インフレは商品の値上げにも結び付き、日本株にプラスに働いた面はある。もっとも、今期のエネルギー価格などは慎重な見通しが想定されており、海運などを含め減益を見込むセクターも少なくない。その一方で、 インバウンド関連自動車関連銘柄などの業績回復が予想されている。これらセクターが牽引役となることが期待されるが、株価面ではインバウンド関連株などは、すでにある程度は買われている。

 今後をみるうえで第1四半期(4-6月)の業績が注目されることになるだろう。このため、6月にかけ日経平均株価は3万円を視野に入れた展開が予想されるが、その後は高値警戒感も出てきそうだ。

 米債務上限問題は最終的にはクリアされるとみているほか、米景気後退を睨みながら米政策金利も低下が予想される。米長期金利のピークアウト期待が膨らむなか、先行きグロース株の上昇も期待される。しかし、そのためには年後半に向けて半導体が回復するかがポイントとなりそうだ。

 個別では、インバウンド関連でJR西日本 <9021> [東証P]や相鉄ホールディングス <9003> [東証P]のような銘柄に出遅れ感があると思うが、いまは電気自動車(EV)を含む自動車株や半導体関連株に物色が向かう過程の段階にあるとみている。また、好業績銘柄としてJMDC <4483> [東証P]や山崎製パン <2212> [東証P]などにも注目している。

(聞き手・岡里英幸)

<プロフィール>(すずき・ひでゆき)
早稲田大学卒。リテール営業、調査部、株式部等を経て、SBI証券投資情報部長に。モーニングスター株式会社(投資調査部ゼネラル・マネジャー)へ転籍を経て現職。ラジオ日経、ストックボイス等で相場解説を行っている。

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