高千穂交易---23年3月期は2ケタ増収増益で過去最高益を更新、前期配当を17円増額・今期配当を4円増額
高千穂交易<2676>は12日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高は前期比12.4%増の233.60億円、営業利益は同34.4%増の13.76億円、経常利益は同27.3%増の15.88億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同37.2%増の12.05億円となった。
クラウドサービス&サポートセグメントは、MSPサービスの新規契約数が順調に伸長し、売上高は前期比12.8%増の23.85億円、営業利益は同28.5%増の5.06億円となった。
システムセグメントの売上高は前期比2.7%減の96.30億円、営業利益は同31.6%減の0.92億円となった。リテールソリューション商品類は、前年好調だったCCTVや顔認証システムといった大型案件の反動減に加え、光熱費の高騰等により、小売業の顧客のセキュリティ投資が抑制されたことが影響し、売上高は同16.5%減の31.52億円となった。ビジネスソリューション商品類は、入退室管理システムの販売が外資系企業のオフィス向けに好調で、データセンター向けに対しても堅調に推移し、売上高は同6.1%増の33.90億円となった。グローバル商品類は、タイの防火システム事業が堅調で、売上高は同5.5%増の30.87億円となった。
デバイスセグメントの売上高は前期比29.3%増の113.44億円、営業利益は同57.1%増の7.76億円となった。エレクトロニクス商品類では、5G基地局向けや半導体製造装置向け、テレワーク需要増加による家庭用プリンタなどの電子部品の販売が好調に推移したことに加え、アミューズメント市場で顧客深耕が進んだことや、前期に
代理店契約を締結したNTCJ社製品の販売が好調に立ち上がったことにより、売上高は同55.9%増の69.41億円となった。メカトロニクス商品類では、海外複写機向けスライドレール、新紙幣改刷の特需による銀行端末向け機構部品の販売が好調だったことなどにより、売上高は同1.9%増の44.3億円となった。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比6.2%増の248.00億円、営業利益は同17.7%増の16.20億円、経常利益は同0.7%増の16.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同3.6%増の12.49億円を見込んでいる。
また、同日、2023年3月期の期末配当金を前回予想から17.00円増配の109.00円とすることを発表した。これにより1株当たり年間配当金は133.00円(前期比78.00円増配)となる。2024年3月期の期末配当金については、137.00円(前期比4.00円増配)を予定している。
《YI》
提供:フィスコ