ユニリタ---23年3月期は2ケタ増収増益、3セグメントともに期初計画を上回って着地
ユニリタ<3800>は12日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比10.6%増の115.49億円、営業利益が同32.1%増の9.15億円、経常利益が同36.7%増の11.32億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同44.1%増の7.52億円となった。
プロダクトサービスの売上高は前年同期比1.5%増の44.88億円、営業利益は同12.8%減の10.93億円となった。自動化・帳票プロダクト事業では、システム更改や再構築によるクラウドリフトおよびマイグレーションに対する提案機会が増加し、堅調な受注につながった。また、法改正に伴う電子化対応の動きを追い風に、電子配信に対応した新サービスが堅調な立ち上がりとなり、来期以降の引き合いも増加している。
クラウドサービスの売上高は同11.9%増の33.10億円、営業損失は1.97億円(前年同期は3.65億円の損失)となった。IT活用クラウド事業では、サービスデスクの品質向上やDX推進にあたり必要性が増すITリソースの最適管理を実現するサービスが好調に推移した。また、リモートワークを支える基盤サービスも好調に推移し、引き合いが増加している。事業推進クラウド事業では、アフターコロナに向けた環境下、企業の通勤費管理や人材ビジネス向けの人事管理クラウドサービスが伸長した。ソーシャルクラウド事業における、地方交通の活性化を移動体IoT技術で支援するサービスでは、アフターコロナの変化を捉え、交通に関する課題を抱える自治体向けへと販売戦略を転換したことが奏功し受注が増加した。
プロフェッショナルサービスの売上高は同22.5%増の37.50億円、営業利益は同253.0%増の2.98億円となった。コンサルティング事業では、この分野における当社グループ企業の持つノウハウと実績が評価され、受注が増加した。システムインテグレーション事業では、DX推進ニーズの高まりを受けたパートナー企業からの案件増加に加え、グループの顧客基盤を活用した高付加価値案件受注への注力により収益性が向上した。アウトソーシング事業では、DX投資を背景としたシステム運用代行サービスが堅調に推移した。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.2%増の121.50億円、営業利益が同0.4%増の9.20億円、経常利益が同7.3%減の10.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.3%増の8.00億円を見込んでいる。
《SI》
提供:フィスコ