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【市況】株価指数先物【昼】 3万9000円回復でショートカバーを誘う


 日経225先物は11時30分時点、前日比540円高の3万8880円(+1.40%)前後で推移。寄り付きは3万8730円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8595円)を上回る形で、買いが先行して始まった。現物の寄り付き直後に付けた3万8680円を安値にショートカバーを交えたロングの動きが強まり、中盤にかけて一時3万9080円まで上げ幅を広げた。節目の3万9000円回復後は上げ幅を縮めたものの、朝方に突破した25日移動平均線(3万8730円)を上回っての推移を継続。

 日経225先物は、ナイトセッションで付けた高値(3万8580円)を上回り、25日線水準から始まった。同線を明確に上放れてきたことから、ショートカバーが入ったほか、カバーを狙った短期的なロングの動きもあっただろう。また、エヌビディア<NVDA>の下落の影響が警戒されていた値がさ半導体株だったが、東京エレクトロン <8035> [東証P]やレーザーテック <6920> [東証P]などが買われたことも安心感につながったとみられる。

 日経225先物は3万9000円回復で短期的な達成感が意識されるなか、まずは25日線水準での底堅さを見極めたいところだろう。同線を上回っての推移を継続するようだと、再び3万9000円突破を狙ったロングに向かわせそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で14.26倍に上昇した。一時14.30倍まで上げており、200日線(14.28倍)を突破し、75日線(14.30倍)を捉える場面もみられた。東エレクのほか、ファーストリテイリング <9983> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が日経平均型を牽引している。75日線を明確に上放れてくるようだと、NTショートを巻き戻す動きが強まりそうである。

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