日本ヒューム---23年3月期は増収、基礎事業順調に推移
日本ヒューム<5262>は11日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比8.1%増の318.76億円、営業利益が同14.7%減の12.36億円、経常利益が同16.8%減の21.02億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同23.1%減の16.42億円となった。
基礎事業の売上高は前期比18.4%増の199.18億円、営業利益は同37.4%増の3.22億円となった。民間の新工場建設等によりコンクリートパイルの出荷が順調に推移したため増収増益となった。販売価格の適正化の推進及びきめ細かい損益管理の徹底による利益率の改善、摩擦杭による基礎事業領域の拡大をもって収益確保を図っていくとしている。
下水道関連事業の売上高は同6.3%減の104.64億円、営業利益は同12.2%減の16.80億円となった。減収減益となったものの、防災・減災・国土強靭化対策に向けた高付加価値製品である「合成鋼管1・2・5・6種管」が出荷実績に寄与し始めたことに加えて、高速道路等の老朽化対策・急速施工を可能とする「EMC壁高欄」の出荷が順調に推移している。引き続き市場ニーズを捉えたタイムリーな商品開発を推進し、収益力の向上を図っていくとしている。
太陽光発電・不動産事業の売上高は同0.3%減の14.39億円、営業利益は同0.7%増の8.07億円となった。不動産賃貸収益は堅調に推移した他、太陽光発電についてはNH東北太陽光発電所、NH岡山太陽光発電所ともに順調に推移した。
その他の売上高は同6.5%減の0.53億円、営業利益は同9.4%減の0.41億円となった。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比1.3%増の323.00億円、営業利益が同5.2%増の13.00億円、経常利益が同2.3%増の21.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.5%増の16.50億円を見込んでいる。
《YI》
提供:フィスコ