アップル Research Memo(4):商品確保の見通しが不透明であることから、2023年12月期は減収減益予想
■今後の見通し
● 2023年12月期の業績見通し
アップルインターナショナル<2788>の2023年12月期の連結業績は、売上高が前期比25.9%減の21,644百万円、営業利益が同67.1%減の480百万円、経常利益が同64.7%減の601百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同67.2%減の437百万円の見通し。前期比では減収減益となるが、経常利益は過去5期と比べて3番目の水準となる。自動車メーカーからの供給不足不安定により商品確保の見通しが不透明であることから、期初予想は控えめとした。
前期の業績拡大要因であった急激な円安シフトとそれに伴う買い急ぎ需要は一巡したと弊社では見ている。日米の拡大する金利差や金融政策を考慮すると、急激な円高に転換する可能性が低いためだ。一方、自動車メーカーの供給不足については一気に解消される見込みはないと弊社では予想している。これは、自動車メーカーの供給不足が徐々に正常化されたとしても、陸送の人手不足などのボトルネックが存在していることによる。このような事業環境の下、同社は引き続き東南アジアを中心に中古車輸出事業の販路を拡大するとともに、同社とアップルオートネットワーク両社のシナジー効果を加速させ、グローバル化とIT化を目標にグループ全体の企業価値向上と持続的成長を目指す。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
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提供:フィスコ