三洋化成工業---医薬品用ポリエチレングリコール「マクロゴール」の生産能力を約2割増強
三洋化成工業<4471>は19日、「マクロゴール」を、今後の需要拡大に対応するため、名古屋工場の設備の更新と改造等により、生産能力を現在の約2割に増強することを発表。投資金額は約1億円で、2024年5月の稼働を予定している。
「マクロゴール」は、日本薬局方または医薬品添加物規格の規格を満たす医薬品・医薬品添加剤用ポリエチレングリコール(PEG)の総称である。液状、ペースト状、固状などの性状があり、水溶性で生理学的に不活性であることが特長である。医薬品添加物として、液状のものは保湿剤や外用液剤の安定化剤、注射剤など脂溶性薬物の可溶化剤、ペースト状のものは軟膏基剤、固状のものは、坐薬基剤、錠剤のコーティング剤や錠剤用バインダーとして使用されている。単独で、製剤、医薬品製造用薬剤に用いられるほか、組織再生、細胞培養、ドラッグデリバリーシステムなどにおける修飾剤など、さまざまな用途展開も進んでいる。
同社は今後、高品質な「マクロゴール」の安定供給を確保することで、世界中の医療の発展と人々の健やかな暮らしの実現に貢献していく。
《SI》
提供:フィスコ