No.1---23年2月期は2ケタ増益、主力の情報セキュリティ商品の販売が順調に推移
No.1<3562>は14日、2023年2月期連結決算を発表した。売上高は133.08億円、営業利益は前期比34.7%増の11.50億円、経常利益は同30.5%増の11.43億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同71.4%増の9.11億円となった。「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を当年度の期首から適用しており、2023年2月期に係る各数値については、当該会計基準等を適用した後の数値となっており、売上高の対前期増減率は記載していない。
同社グループでは、2020年11月に発表した新中期経営計画において「アレクソンとのシナジー効果の発揮」「ソリューション営業の深化(ストック収益の拡大)」「ハード×ソフト(情報セキュリティ領域の拡大)」「クラウド型サービスの強化」「M&A・事業提携・新規事業」を成長戦略の基礎と位置づけ、新中期経営計画の達成に向けて事業拡大に取り組んでいる。
当年度においては、主力商品の情報セキュリティ商品などの販売が順調に推移した。連結子会社アレクソンにおいても情報セキュリティ商品を中心に好調な販売を維持し、新たに販売を開始したサーバーラック及びアクセスポイントは、順調な販売を維持している。このように、両社共同で開発した商品を同社の販売ルートで拡販するなど、シナジー効果を実現している。また、ソリューション営業として2020年9月よりスタートしたコンサルティングサービス「No.1ビジネスサポート」も順調に契約件数を伸ばしており、今後もビジネスコンサルタントの増員を行いながらサービスラインナップを拡充し、ARPU(1ユーザー当たり平均売上)を向上していく予定。「ハード×ソフト」については、同社とアレクソンによるマーケットイン型の商品開発に引き続き取り組んでいる。「クラウド型サービス」については、サイボウズ<4776>のkintoneを基盤に、SOICOにてクラウド業務管理サービスである「lagoona(ラグーナ)」を開発し、No.1 ビジネスサポートのコンサルタントが運用まで支援を行うワンパッケージサービスとして提供を開始している。
2024年2月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比0.5%増の133.73億円、営業利益は同11.3%増の12.80億円、経常利益は同11.2%増の12.71億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同16.4%減の7.62億円を見込んでいる。
《SI》
提供:フィスコ