ダイキアクシス Research Memo(6):2023年12月期は微増収・減益の予想
■今後の見通し
ダイキアクシス<4245>の2023年12月期の連結業績は、売上高が前期比1.3%増の40,000百万円、営業利益が同3.2%減の800百万円、経常利益が同23.2%減の900百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.3%減の550百万円を見込む。2023年春季労使交渉では、定期昇給と合計して平均5%の賃上げを決定した。
環境機器関連事業の売上高は前期比0.6%増の20,600百万円、営業利益が同0.1%増の1,500百万円を予想している。海外売上高は、同8.6%減の2,053百万円を見込んでいる。インドとスリランカの販売が拡大するが、2022年12月期に寄与したイラクの大型案件が剥落する。国内市場では、仕入価格の上昇分を販売価格への転嫁を進める。
住宅機器関連事業の売上高は前期比4.1%増の17,100百万円、セグメント利益が同57.0%増の505百万円を見込む。商品供給の制約が解消しており、高騰した仕入価格の販売価格への転嫁により収益性の回復を図る。これまで同じ商品でも地域ごとに仕入価格にばらつきがあるのを、本社が中心となった集中購買に変更することを住宅設備機器メーカーと交渉していく。そのほか、環境に配慮した商品や居住性に優れた商品など特殊商材を拡販する。
再生可能エネルギー関連事業の売上高は前期比14.9%減の1,650百万円、セグメント利益が同26.9%増の250百万円を計画している。買収したサンエイエコホームを、2023年1月にダイキアクシス・サステイナブル・パワーに吸収合併した。太陽光発電施設の販売から、自社で施設を保有してFITを活用した売電するビジネスモデルに変更する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)
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提供:フィスコ