新興市場銘柄ダイジェスト:シイエヌエスは年初来高値、NPCがストップ高
<7373> アイドマHD 3470 -295
年初来安値。23年8月期第2四半期累計(22年9月-23年2月)の営業利益を前年同期比45.7%増の13.87億円と発表している。オンラインセールスの手法を必要とする中小・中堅企業からの発注が寄与した。通期予想は前期比23.8%増の20.30億円で据え置いた。ただ、四半期別では第2四半期の営業利益は6.37億円と第1四半期の7.50億円から縮小していることが嫌気され、売り優勢となっているようだ。
<4076> シイエヌエス 1543 +172
年初来高値。23年5月期の期末配当予想を従来の30.00円から45.00円(前期末実績45.00円)に上方修正している。今後、1株当たり年間配当金45.00円を基点とし、配当性向30%以上を目安に利益成長に合わせて増配していく累進配当(減配せずに配当を維持または増配する)を実施するとしている。第3四半期累計(22年6月-23年2月)の営業利益は人件費増加などが響き、前年同期比3.3%減の4.43億円で着地した。通期予想は5.28億円で据え置いた。
<3692> FFRI 1121 +150
ストップ高。23年3月期の営業利益予想を従来の0.46億円から2.03億円(前期実績1.03億円)に上方修正している。人材不足を背景に高コストでの採用を想定していた国内セキュリティ人材で、サイバーセキュリティに関する経験の有無に関わらず、自社が求めるコンピューター工学の基礎力が高い人材を中心に採用を進めた結果、人件費や採用費が想定よりも減少したため。
<6255> NPC 567 +80
ストップ高。23年8月期の営業利益予想を従来の3.42億円から6.58億円(前期実績6.20億円)に上方修正している。主要案件での原価低減や部品の売上増加が寄与し、売上総利益率が向上する見込みとなったため。第2四半期累計(22年9月-23年2月)の営業利益は2.24億円(前年同期実績0.01億円)で着地した。仕入コストなどが低減したことから、会社計画(0.87億円)を超過達成した。
<4397> チームスピリット 399 +37
大幅に反発。23年8月期第2四半期累計(22年9月-23年2月)の営業損益を0.22億円の赤字(前年同期実績0.01億円の黒字)と発表している。プロフェッショナルサービスで導入プロジェクトの受注が堅調に積み上がったことから、営業損失は期初の想定より縮小したとしている。なお、成長投資を継続するとして通期予想は2.50億円の赤字-2.00億円の赤字で据え置いている。
<4173> WACUL 679 +58
6営業日続伸で年初来高値更新。24年2月期の営業利益予想を前期比3.9%増の1.91億円と発表している。顧客生涯価値の拡大やクロスセル商材の拡充、人材マッチング事業の本格化で成長が持続すると見込む。23年2月期の営業利益は0.9%減の1.84億円で着地した。売上高は24.2%増の13.49億円だったが、売上原価が膨らみ減益となった。24年2月期の増益転換に加え、売上高予想は31.4%増の17.73億円としており、成長期待で買われているようだ。
《ST》
提供:フィスコ