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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ケイブ、ジオコード、エヌピーシー

ケイブ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ケイブ <3760>  2,244円  +400 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 ケイブ<3760>がストップ高。同社はオンラインゲームの運営を主力に手掛けるが、業績は営業赤字が続いてる。12日取引終了後に発表した23年5月期第3四半期(22年6月~23年2月)決算は売上高が前年同期比3倍の35億8600万円と大きく伸びたものの、営業損益は6億800万円の赤字だった。ただ、12~2月期でみると営業損益は9億300万円の黒字と赤字から大きく脱却しており、これを評価する買いを呼び込んだ。また、延期していた「東方 Project」のIP許諾を受けた新規ゲームのリリース時期を今年の11月22日とすることを発表、これも株価を強く刺激する格好となった。

■ジオコード <7357>  643円  +100 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 ジオコード<7357>が急騰。この日午前10時過ぎ、提供するクラウド営業支援ツール「ネクストSFA」の新たな機能として、チャットGPTを活用した「メール作成機能」を5月にリリース予定と発表。これを材料視した買いが向かった。今回発表したメール作成機能とは、メール配信用の文章作成時に書式に沿う形でメールタイトルや本文を入力することができるというもの。会社側では、同機能によってユーザー体験が向上できるようであれば、更にチャットGPTやそれに準ずるAI機能の拡充を検討、研究していくとしている。

■エヌ・ピー・シー <6255>  567円  +80 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 エヌ・ピー・シー<6255>がストップ高。12日の取引終了後、23年8月期の連結業績予想の修正を発表した。売上高は90億3400万円から91億2500万円(前期比2.1倍)に、最終利益は2億8300万円から5億3300万円(同40.8%増)に見通しを引き上げた。減益予想から一転して最終増益の計画となり、好感されたようだ。米主要顧客の新工場向け装置や国内電子部品業界向けのFA(ファクトリーオートメーション)装置を予定通り売り上げに計上する見込みであることに加え、下期(23年3月~8月)においても部品の売り上げが好調を維持する見込みとなったという。23年8月期第2四半期累計(22年9月~23年2月)の連結決算は、売上高はFA装置の一部で売り上げの計上時期が下期となり、計画の45億4900万円から42億4100万円(前年同期比2.7倍)に下振れて着地した。半面、部品販売が増加し利益率は向上。仕入れコストの低減や研究開発費、減価償却費などの減少を背景に、最終損益の黒字額は7000万円から1億8200万円(前年同期は7500万円の最終赤字)と計画を上回って着地した。

■FFRIセキュリティ <3692>  1,121円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 FFRIセキュリティ<3692>はストップ高。12日の取引終了後に23年3月期業績予想の上方修正を発表し、純利益を3700万円から1億8100万円(前の期比50.8%増)へ増額した。第3四半期累計時点の同利益が700万円であることから、今回の上方修正がサプライズとなる形で買いを集めた。売上高も19億2000万円から19億5200万円(同9.7%増)へ引き上げた。セキュリティーエンジニアの採用が高コストになると予想していたものの、コンピューター工学の基礎力が高い人材を中心に採用を進めたことで人件費や採用費が想定より減少したことが業績を押し上げる。また、持ち分法適用会社エヌ・エフ・ラボラトリーズの営業外収益が予想を上回る見通しにあることも寄与する。

■シイエヌエス <4076>  1,543円  +172 円 (+12.6%)  本日終値
 シイエヌエス<4076>が続急伸した。12日の取引終了後、23年5月期の年間配当予想について、これまでの見通しの30円から45円に増額修正することを発表した。前期の年間配当は記念配当15円を含めて45円だった。更に、年間配当45円を基点とし、配当性向30%以上を目安に利益成長にあわせて増配する累進配当を実施する方針を示しており、好感されたようだ。同時に発表した23年5月期第3四半期累計(22年6月~23年2月)の連結決算は、売上高が前年同期比7.7%増の43億6800万円、最終利益が同10.0%減の3億1500万円だった。デジタル革新推進事業及びビッグデータ分析事業が好調に推移した。

■CVSベイ <2687>  483円  +53 円 (+12.3%)  本日終値
 シー・ヴイ・エス・ベイエリア<2687>が急動意。同社は千葉や東京を中心にマンションの管理事業を手掛けるほかホテル事業にも展開している。足もとの業績はコロナ禍の影響から逃れ回復色を強めている。12日取引終了後に発表した23年2月期決算は営業損益が8100万円の黒字(前の期は3億2300万円の赤字)と3期ぶりに黒字化を果たした。また、同社は株主還元に積極的なことが特長で、年間配当は前の期実績比4円増配となる16円を実施する。更に24年2月期の営業利益は前期比2.2倍の1億8000万円予想と高変化を見込み、年間配当は前期比4円増配となる20円を計画している。配当利回りは4%を超えており、業績回復と高配当を評価する買いを引き寄せている。

■チームスピリット <4397>  399円  +37 円 (+10.2%)  本日終値
 チームスピリット<4397>は急反発した。12日の取引終了後に発表した23年8月期第2四半期累計(22年9月~23年2月)の連結決算は、営業損益が2200万円の赤字(前年同期は100万円の黒字)だった。ただ、直近3カ月間の第2四半期(22年12月~23年2月)では、営業損益は100万円の黒字となっており、今後の利益拡大を期待した買いを集めたようだ。第2四半期累計の売上高は前年同期比16.6%増の18億3100万円。直近3カ月間の第2四半期では同17.7%増の9億4000万円となった。プロフェッショナルサービスのうちスポットサポートの売り上げが好調に積み上がり、収益を押し上げる要因となったという。

■WACUL <4173>  679円  +58 円 (+9.3%)  本日終値
 WACUL<4173>が大幅高で6連騰、2週間ぶりに年初来高値を更新した。デジタルマーケティング事業及び人材マッチングビジネスを展開し、加速する企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みを背景に旺盛な需要を取り込んでいる。業績はトップラインの伸びが著しく、クオリティ・グロース株の一角として注目を集めている。12日取引終了後に発表した23年2月期決算は売上高が前の期比24%増の13億4900万円と好調で、営業利益は同微減の1億8400万円だった。24年2月期は、売上高が前期比31%増の17億7300万円と引き続き高水準の伸びを見込み、営業利益も同4%増の1億9100万円と増益を確保し過去最高益更新が予想されている。

■リリカラ <9827>  471円  +33 円 (+7.5%)  本日終値
 リリカラ<9827>が大幅反発。12日取引終了後、ティーケーピー<3479>がリリカラの一部株式を取得し、持ち分法適用関連会社化する見込みとなったと発表。これを材料視した買いが集まったようだ。リリカラは同日、TKPの発表を受け「詳細は不明であり、事実関係を確認中」とするコメントを開示した。TKPは、リリカラを持ち分法適用関連会社とすることで、自社が運営する貸会議室や宿泊研修施設・ホテルへのリリカラ社商品の提供による施設運営・開発の最適化などの相乗効果が見込めると判断。今後、リリカラと協議を開始する予定だとしている。

■いい生活 <3796>  609円  +39 円 (+6.8%)  本日終値
 いい生活<3796>が3日ぶりに反発し、年初来高値を更新した。同社はきょう、丸紅<8002>子会社の丸紅リアルエステートマネジメントに対し、自社の業務クラウドシリーズの提供を開始したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。今回提供したのは、不動産管理業務向けSaaS「いい生活賃貸クラウド」と、Web入居申し込みサービス「いい生活Square入居申込」の2つ。これにより、丸紅リアルエステートは、物件空室情報の掲載、入居申し込み受け付け、契約や顧客情報の管理といった業務をひとつのデータベース上でリアルタイムに管理することが可能になるという。

●ストップ高銘柄
 櫻島埠頭 <9353>  2,094円  +400 円 (+23.6%) ストップ高   本日終値
 グッピーズ <5127>  4,005円  +700 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値
 大運 <9363>  475円  +80 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値
 Arent <5254>  4,695円  +700 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 RJ <9522>  549円  +80 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値
 など、16銘柄

●ストップ安銘柄
 ジェイホールディングス <2721>  342円  -80 円 (-19.0%) ストップ安   本日終値
 アジア開発キャピタル <9318>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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