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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):トレファク、広済堂HD、コメダ

トレファク <日足> 「株探」多機能チャートより
■トレファク <3093>  1,643円  +300 円 (+22.3%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 トレジャー・ファクトリー<3093>がストップ高。12日の取引終了後、23年2月期の連結決算発表にあわせ、24年2月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比11.9%増の315億6000万円、最終利益は同9.2%増の18億6800万円を見込む。加えて、中期経営計画の目標値の上方修正も発表しており、好感されたようだ。今期はグループでの新規出店の目標数として25~30店を掲げる。中期経営計画では25年2月期の業績目標について、売上高をこれまでの315億円から354億円に、最終利益を15億9000万円から21億5000万円に引き上げた。更に、新たに26年2月期の目標値を示し、売上高を393億円、最終利益を24億3000万円に伸ばす方針を掲げた。24年2月期の年間配当は21円を予定。同社は3月1日付で1対2の株式分割を行っている。株式分割前となる前期の年間配当は37円だった。同時に、取得総数20万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.86%)、取得総額2億円を上限とした自社株買いも実施する。取得期間は4月13日から20日まで。東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)により買付けを行う。

■広済堂ホールディングス <7868>  2,956円  +500 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位
 広済堂ホールディングス<7868>が急反発し、ストップ高をつけた。12日の取引終了後、中期経営計画の進捗状況と新セグメントの立ち上げを発表。相続にまつわるコンサルティングを中心とした「資産コンサルティングセグメント」を独立させ、拡大する方針を示した。また23年3月期の連結業績に関して、最終利益が計画の38億5000万円から40億円(前の期比9.8%増)に上振れしたようだと発表。これらを手掛かり視した買いが集まったようだ。23年1~3月期の業績は、葬祭セグメントが計画通り堅調に推移したほか、情報セグメントの増収により利益が予想を上回る見込みとなった。24年3月期を初年度とする新たな3カ年の中期経営計画については、5月12日に開示する方向で策定を進めているという。

■コメダホールディングス <3543>  2,685円  +282 円 (+11.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 コメダホールディングス<3543>が大幅高で4日続伸し、上場来高値を更新した。12日の取引終了後、23年2月期の連結決算発表にあわせ、24年2月期の業績予想を開示した。売上収益は前期比12.3%増の425億円、最終利益は同8.3%増の58億7700万円を見込む。また、取得総数46万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.00%)、取得総額10億円を上限とする自社株買いを実施する。これらを好感した買いが集まり、株高に弾みがついたようだ。中期経営計画を踏まえた施策の実施により、収益拡大を目指す方針。年間配当予想は前期比1円増配の53円とした。同時に、21年4月に公表した26年2月期を最終年度とする中期経営計画の上方修正も発表。1株利益(EPS)の年平均成長率の目標をこれまでの10%以上から13%以上に、最終年度のROIC(投下資本利益率)の目標を10%以上から11.5%以上に引き上げた。23年2月期の売上収益は前の期比13.6%増の378億3600万円、最終利益は同9.9%増の54億2400万円だった。自社株の取得期間は4月17日から8月31日までとする。

■イオンファンタジー <4343>  3,200円  +279 円 (+9.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 イオンファンタジー<4343>は大幅高で5日続伸。同社は12日取引終了後、24年2月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比4.7倍の40億円としていることが好感された。売上高は同18.6%増の862億円を見込む。国内では戦略的小型店を中心とした出店拡大を推進するとともに、メダル部門をはじめとした既存店の遊戯機械投資を再強化する方針。アセアンはショッピングセンターの規模や顧客ニーズに対応した複数の業態による積極的な出店を進め、中国では投資の抑制と店舗運営の効率改善、生産性向上に取り組むとしている。

■ハイデイ日高 <7611>  2,355円  +185 円 (+8.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 ハイデイ日高<7611>が大幅高で新値追いとなっている。同社は12日取引終了後、24年2月期通期の単独業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比4.9倍の30億円としていることが好感されたようだ。売上高は同15.3%増の440億円を見込む。3月に日高屋業態の商品価格を改定したあとも来店客数は増加し、利用単価も上昇しているという。また、あわせて26年2月期までの3年間を対象とする中期経営計画も発表。引き続き新規出店を進めるとともに利益確保が困難な不採算店は退店し、収益率の向上を図るなどとしており、最終年度の売上高目標は480億円に設定している。

■スマレジ <4431>  2,848円  +159 円 (+5.9%)  本日終値
 スマレジ<4431>が3日ぶりに急反発。岩井コスモ証券は12日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を2100円から3300円に引き上げた。同社は小売店クラウド型POSレジ・スマホアプリ「スマレジ」の開発・販売を行っている。同社は3月に価格改定を主因にした23年4月期業績予想の上方修正を発表。最重要KPI(評価指標)である年間経常収益(ARR)も40億円となる大きな上昇をみせた。同証券では、今後も高い売上高成長と緩やかな増益基調で推移していくと予想し目標株価を引き上げている。

■TSIホールディングス <3608>  649円  +35 円 (+5.7%)  本日終値
 TSIホールディングス<3608>が大幅高。同社は婦人向けを主力とするアパレル大手で、東京スタイルとサンエーの経営統合によって設立された。足もとの業績は客足の回復が顕著となるなか会社側の想定を上回って推移している。12日取引終了後に発表した24年2月期の業績予想は売上高が前期比5%増の1620億円、営業利益は前期比倍増となる47億円を予想している。また、株主還元の強化に積極的で、年間配当は前期が従来計画に3円上乗せした10円とし、今期は更に5円増配の15円を計画している。これを好感する形で投資資金が集中する格好となった。

■エービーシー・マート <2670>  7,410円  +380 円 (+5.4%)  本日終値
 エービーシー・マート<2670>が続伸した。12日の取引終了後、23年2月期の連結業績が計画を上振れて着地したと発表。更に、24年2月期について、営業利益が前期比4.0%増の440億円になる見通しを示し、好感されたようだ。24年2月期の売上高は同7.4%増の3115億円、最終利益は同0.5%増の304億円を見込む。今期は郊外のショッピングセンターを中心に国内50店舗の出店を計画。既存店では売り場面積の大きな店舗において複合業態へのリニューアルを進める。海外では韓国を中心におよそ30店舗の出店を計画する。23年2月期の連結決算は、売上高が2900億7700万円(前の期比18.9%増)、営業利益が423億100万円(同54.1%増)、最終利益が302億5600万円(同74.1%増)となった。訪日外国人客の増加が寄与したほか、海外子会社の下期の業績が好調に推移し、計画を上回った。

■ウイングアーク1st <4432>  1,939円  +89 円 (+4.8%)  本日終値
 ウイングアーク1st<4432>が大幅高。同社はきょう、商工組合中央金庫(東京都中央区)、デジタルビジネス協議会(TDBC)、サスティナビリティ・DX推進協議会(SDXC)と連携し、運輸業界の中堅・中小企業における課題解決・経営のデジタルトランスフォーメーション(DX)などの実現に向けたソリューション提供体制を構築したと発表。これが材料視されたようだ。これは4者が一体となり、運輸業界に特化した事業計画策定・計画実行支援・改善ツール提案・補助金獲得支援など、業界課題解決に向けた一連のサポート体制を構築し、まずは約1万社の物流関連企業と取引がある商工中金の顧客基盤を生かして展開。具体的には、商工中金の金融機能や全国ネットワーク、TDBCとSDXCの運輸事業者支援に関する事業計画書策定支援、動態管理プラットフォームなどの解決策の提供、専門家支援と、ウイングアクのデータ活用ノウハウを生かした中小企業支援プラットフォーム「BanSo(バンソウ)」を連携させたトータルソリューションを提供するとしている。

■トランザクション <7818>  1,605円  +73 円 (+4.8%)  本日終値
 トランザクション<7818>が急伸し、上場来高値を更新した。12日の取引終了後、23年8月期の連結業績予想の修正を発表。今期の最終利益が23億7500万円から27億7700万円(前期比26.5%増)に上振れる見通しとなったことを好感した買いが集まったようだ。売上高は206億円から217億8000万円(同19.2%増)に予想を引き上げた。主力サイト「販促STYLE」や「MARKLESS STYLE」が好調に推移するなど、eコマース事業が大きく伸長。内製化率や生産性の向上に努めたことも利益拡大に寄与する。あわせて期末一括配当予想について、これまでの27円から29円(前期末比4円増配)に増額した。23年8月期第2四半期累計(22年9月~23年2月)の連結決算は、売上高が前年同期比25.7%増の112億7800万円、最終利益が同45.4%増の15億5900万円だった。

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