１２日の米株式市場の概況、ＦＯＭＣ議事要旨受けＮＹダウは３８ドル安

　１２日の米株式市場では、ＮＹダウが前日比３８．２９ドル安の３万３６４６．５０ドルと５日ぶりに反落した。
　
　米３月消費者物価指数（ＣＰＩ）の上昇率は、前年同月比で５．０％と２月の６．０％から低下した。市場予想も下回り米国のインフレ鈍化が示されたことが好感された。ただ、午後に公表された３月開催分の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）の議事要旨では、金融システム不安で銀行の信用供給が縮小し、経済活動が抑制される懸念が表明された。景気後退リスクが意識されるなか、ＮＹダウは引けにかけ売りに押された。ナスダック指数も軟調だった。アップル<AAPL>やアマゾン<AMZN>、アルファベットC<GOOG>が安く、エヌビディア<NVDA>や台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）<TSM>など半導体株も軟調。

　半面、プロクター・アンド・ギャンブル<PG>やユナイテッドヘルス<UNH>が高く、シェブロン<CVX>やコカ・コーラ<KO>が上昇。メルク<MRK>やイーライ・リリー<LLY>、アストラゼネカ<AZN>が値を上げた。

　ナスダック総合株価指数は、１０２．５４０ポイント安の１万１９２９．３３７と３日続落した。

出所：MINKABU PRESS