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今日の為替市場ポイント:5月利上げを想定してドル売り拡大の可能性低い


7日のドル・円は、東京市場では131円57銭から131円95銭まで反発。欧米市場では131円53銭まで売られた後、一時132円38銭まで反発し、132円25銭で取引終了。本日10日のドル・円は主に132円台で推移か。5月利上げの可能性は高いと予想されており、リスク回避的なドル売り・円買いがただちに強まる可能性は低いとみられる。

米労働省が4月7日発表した3月雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比+23.6万人にとどまったが、失業率は2月の3.6%から3.5%に低下した。この結果を受けて、市場参加者の間では「5月利上げの可能性は高い」との見方が広がっている。

ただし、3月の平均時給の伸び率は鈍化しており、インフレ緩和につながる材料も提供されている。欧米金融システムへの過度な懸念は和らぎ、連邦準備制度理事会(FRB)はインフレ抑止の方針を堅持しているようだが、4月12日に公表される連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で利上げ休止に関する議論の詳細が判明すれば、米長期金利は伸び悩み、リスク選好的なドル買いは縮小する可能性がある。

《CS》

 提供:フィスコ

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