GMOメディア Research Memo(5):2022年12月期は前期比6.3倍と急回復
■業績動向
1. 2022年12月期の業績概要
GMOメディア<6180>の2022年12月期の連結業績は売上高で前期比16.8%増(旧会計基準換算)の5,587百万円、営業利益で同535.1%増の310百万円、経常利益で同410.3%増の307百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同2,440.9%増の183百万円といずれも期初計画を上回る増収増益となった。
ソリューション事業は前期好調だったASP事業の落ち込みで減収減益となったが、メディア事業がポイ活生態系の拡大により広告・課金収益ともに好調に推移し、業績のけん引役となった。また、子会社のGMOくまポンも「くまポン」や「キレイパス」が順調に伸長し、当初計画どおり黒字化を達成した。期初計画比ではゲーム事業や「コエテコ」などが好調に推移し、売上高の上振れ要因となった。また利益面では、増収効果に加えてゲーム関連事業の広告費用を計画より抑えることができたことも、上振れ要因となった。
売上総利益率は旧会計基準ベースで見ると、売上構成比の変化もあって前期の25.2%から26.3%に上昇した。同様に販管費率は前期の24.6%から23.2%に低下した。増収効果により人件費率が低下したほか、前期に投資育成事業向けで膨らんだ広告宣伝費が減少(前期比1.6億円減)したことなどが主因だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《SI》
提供:フィスコ