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27500円を挟んだこう着のなか、中国景気の改善期待を背景にシクリカル銘柄買い【クロージング】


2日の日経平均は3日ぶりに小幅反落。17.66円安の27498.87円(出来高概算11億1000万株)で取引を終えた。米長期金利が一時4%台に乗せるなか、前日の米国市場でまちまちながらも底堅さが見られたことから、買い先行で始まった日経平均は、前場半ばに27617.80円まで上昇する場面が見られた。ただし、金利動向に敏感な成長期待の高いグロース株に値を消す銘柄が増え、その後は27500円前後での狭いレンジでの推移が続いた。

東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が990に迫り、全体の過半数を占めた。セクター別では、鉄鋼、非鉄金属、海運、陸運など16業種が上昇。一方、電気ガス、証券商品先物、銀行、機械など17業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、エーザイ<4523>が堅調だった半面、東エレク<8035>、NTTデータ<9613>、テルモ<4543>、アドバンテス<6857>が軟化した。

前日の米国市場は、米金利の上昇による米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ幅拡大リスクなどが警戒されるなか、ハイテク関連株中心に売られ、ナスダック指数やSOX指数は下落するなど総じて弱い動きだった。これを受け、東京市場でも半導体や電子部品関連株に売りが先行した。一方、前日発表の中国の2月の製造業購買担当者景況指数(PMI)が2012年4月以来の高水準となるなど、世界景気の減速懸念が和らぎ、鉄鋼や非鉄金属など景気敏感株には値を上げるものが目立った。

東京市場は、米国の利上げ長期化に対する懸念から、方向感の定まらない展開が続いている。テクニカル的にも75日線(27290円)近辺を下値に、25日線(27487円)水準を上回ると戻り待ちの売りが増加する傾向にある。こうしたボックスのレンジを上抜けるには材料不足なだけに、目先はPBR1倍割れ銘柄などのバリュー株や3月期決算企業の配当権利取りなど個別株物色が続きそうで、全体としては小幅なレンジ内の動きにとどまりそうだ。

《CS》

 提供:フィスコ

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