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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):大阪チタ、KeePer、イーレックス

大阪チタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■大阪チタ <5726>  3,045円  +347 円 (+12.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が8日ぶりに急反発。同社が高炉メーカーと進めてきたスポンジチタンの国内での価格交渉に関し、23年度は前年度比で30%程度引き上げる方向でおおむね決着したと一部で報じられた。来期の業績に対するポジティブな影響を期待した買いが集まったようだ。東邦チタニウム<5727>も高い。

■KeePer技研 <6036>  4,335円  +365 円 (+9.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 KeePer技研<6036>がマドを開けて大幅高。今年に入ってからの高値を更新中だが、日足陽線の多さが際立っている。同社はカーコーティング材料の製造販売を手掛けるが、高価格帯のコーティングを強みに需要の開拓が進み、業績は大幅増収増益路線をまい進中だ。23年6月期は営業利益段階で前期比26%増の54億6300万円を予想、5期連続で過去最高利益更新を見込んでいる。足もとの業績も絶好調に推移しており、1日取引終了後に発表した2月の既存店売上高は前年同月比27.1%増と大幅な伸びを継続、これを評価する形で投資資金の流入が続いている。

■ミライト・ワン <1417>  1,605円  +88 円 (+5.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 ミライト・ワン<1417>が3日ぶりに急反発した。1日の取引終了後、自己株式の取得枠を拡大するとともに、取得期間を延長すると発表した。株主還元姿勢を評価した買いが集まったようだ。取得総数の上限は180万株から360万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.71%)に、取得総額の上限は20億円から40億円に広げる。また取得期間の期限は3月31日から4月28日に変更する。

■イーレックス <9517>  1,976円  +99 円 (+5.3%)  本日終値
 イーレックス<9517>は大幅反発。余剰電力を買い取り再販する電力小売り事業を主力展開するが、バイオマス発電所も複数運営するなど、再生可能エネルギー関連の一角としても存在感を示す。足もとの業績は会社側の想定を上回って好調に推移しており、1日取引終了後に23年3月期売上高を2056億円から2900億円に大幅増額修正した。減収予想から一転26%増収で過去最高更新見通しとなる。これがポジティブサプライズとなった。また、カンボジアにおける水力発電事業の関与を強化することも併せて発表しており、物色人気を後押ししている。

■エアトリ <6191>  2,585円  +97 円 (+3.9%)  本日終値
 エアトリ<6191>が大幅高で4連騰。1日の取引終了後、23年9月期の連結業績予想の上方修正を発表しており、好感されたようだ。売上収益は170億円から190億円(前期比39.8%増)、最終利益は7億円から11億円(同35.7%減)に見通しを引き上げた。政府の観光促進策「全国旅行支援」を契機に国内旅行と海外旅行の需要が回復傾向にあるなか、既存事業が予想よりも好調に推移しており、影響を業績予想に織り込んだ。

■NexTone <7094>  4,030円  +145 円 (+3.7%)  本日終値
 NexTone<7094>は反発。1日の取引時間終了後、4月以降の著作権管理移管による受託予定作品数を発表した。移管予定数は1万1187曲に上った。これを受け、音楽の著作権管理を手掛ける同社の事業への好影響を期待した買いが入ったようだ。内訳は新規移管による純増が6049曲。委託範囲拡大が5138曲となった。

■富士通 <6702>  17,900円  +470 円 (+2.7%)  本日終値
 富士通<6702>が反発。1日、小売業向けのSaaS型ソフトウェアなどを手掛ける独GKソフトウェアに対し、公開買い付けの実施を決定したと発表した。事業の選択と集中に向けた取り組みを評価した買いが続いているようだ。富士通の子会社による買付価格は1株190ユーロで、取引総額は4億3200万ユーロ(約622億円)。必要な資金には、手元資金を充当する予定。GKソフトウェアは独アディダスなど大手企業を顧客に持つ。

■H2Oリテイ <8242>  1,423円  +36 円 (+2.6%)  本日終値
 エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>は堅調。1日の取引終了後に2月度の阪急阪神百貨店の売上速報を発表した。阪急本店は前年同月比30.6%増、阪神梅田本店は同76.4%増といずれも高い伸びを示し、百貨店事業の回復を評価した買いが集まったようだ。全店合計では同30.9%増となった。バレンタインなどの商戦が活況となり来店客数が増加した。免税売上高は韓国・台湾・香港からの訪日観光客への販売が好調だったが、コロナ禍前の2019年2月との比較では春節の時期の関係もあり、28%減となった。同じく2月度の百貨店売上高が前年同月比で大きく伸びた高島屋<8233>や松屋<8237>の株価も上昇している。

■大氣社 <1979>  3,605円  +55 円 (+1.6%)  本日終値
 大氣社<1979>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は1日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続するとともに、目標株価を4300円から4400円に引き上げた。塗装・環境システムの利益拡大が、株価に十分織り込まれていないと指摘。23年3月期の営業利益は126億円から116億円(会社計画は108億円)に減額したが、24年3月期の同利益は148億円から150億円に上方修正している。今期は塗装の減額の影響が大きいが、来期以降は環境システムの増額寄与の方が大きくなるとみている。

■ステムリム <4599>  888円  +12 円 (+1.4%)  本日終値
 ステムリム<4599>が堅調。1日の取引終了後、塩野義製薬<4507>へ導出済みの再生誘導医薬開発品「レダセムチド」について、栄養障害型表皮水疱症を対象とした追加の第2相臨床試験が開始され、第1例目の患者に投与されたと発表。新薬の実用化を期待した買いが入ったようだ。実施予定被験者数は3例で、実施終了予定日は2024年5月31日としている。

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