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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):AIins、リネットJ、チャットW

AIins <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本エス・エイチ・エル <4327>  3,185円  +500 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 日本エス・エイチ・エル<4327>がストップ高。1日の取引終了後、英投資ファンド傘下で人材アセスメント事業を展開するSHLグループが設立したBlossom Bidco(東京都港区)が、日本SHLに対し1株3550円で株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。株価はTOB価格にサヤ寄せする動きとなった。買付予定数は418万9996株(下限219万3300株、上限設定なし)。買付期間は3月2日から4月13日を予定する。TOB成立後、日本SHLは一連の手続きを経て上場廃止になる予定。日本SHLはTOBに対し賛同の意見を表明している。東京証券取引所は1日から、日本SHLを監理銘柄(確認中)に指定している。

■AI inside <4488>  4,755円  +700 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値
 AI inside<4488>がストップ高。この日、同社と東北大学の吉田和哉研究室が、月面・宇宙などで稼働する「高耐久・高性能・省エネルギーな次世代型AI」の開発に向け、共同研究契約を締結したと発表。これを材料視した買いが集まったようだ。同研究室が保有する月面探査・宇宙開発などの知見と、AIinsの最先端AI要素技術を生かし、極限環境でも価値を創造できる次世代型のAIの開発とその社会実装を推進するという。

■リネットJ <3556>  570円  +80 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 リネットジャパングループ<3556>が急騰。1日の取引終了後、ペット共生型の障がい者向けグループホーム事業などを運営するアニスピホールディングス(東京都千代田区)の株式取得と子会社化を発表した。これを材料視した買いが集まったようだ。アニスピホールディングスのグループホームの開設数は累積で約1200拠点に上るという。リネットJは小型家電リサイクル事業の現場において知的障がい者の雇用を創出し、福祉領域のソーシャルケア事業部を新規事業として立ち上げた経緯がある。リネットJは福祉事業とリサイクル事業の双方のシナジー創出に向けた戦略的買収と位置付けるとともに、今後、同業他社や福祉周辺事業のM&Aも積極的に推進する方針を示している。

■Chatwork <4448>  722円  +71 円 (+10.9%)  本日終値
 Chatwork<4448>が大幅高で3日続伸。SBI証券が1日、チャットWの目標株価を940円から1360円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続している。課金ID数の純増数が想定を上回る伸びとなっている点は好印象としたうえで、フリープランの内容変更に伴って、フリープランを経由しないダイレクト課金層が増加したと同証券は推測。今後の課金ID数の力強い伸びは継続しうるとの見方を示す。同証券による23年12月期の営業損益の予想値については、5億5100万円の赤字から5億1500万円の赤字に見直した。

■トライアイズ <4840>  443円  +43 円 (+10.8%) 一時ストップ高   本日終値
 トライアイズ<4840>が一時ストップ高の水準となる前日比80円高の480円に買われる場面があった。1日の取引終了後、23年12月期の業績予想を見直し、最終損益の見通しを1900万円の赤字から1億1000万円の黒字(前期は4億6800万円の黒字)に引き上げた。これを好感した買いが集まったようだ。同社は海外子会社で有償減資を実施した。出資時と減資時の為替レートの差異により1億5600万円の為替差益を営業外収益として計上した。経常損益の見通しはトントンから1億5700万円の黒字(前期は2億900万円の赤字)に修正した。売上高と営業利益の見通しは据え置いた。

■ティアンドエス <4055>  1,904円  +178 円 (+10.3%)  本日終値
 ティアンドエス<4055>が大幅高で1月下旬の戻り高値を更新。半導体工場向けにシステム開発や運用・保守などを行っており、次世代半導体の量産を目指す新会社ラピダスが北海道千歳市に5兆円規模の巨額投資で半導体生産工場を建設する計画を正式発表したことを受け、その関連有力株として注目度が高まっている。同社はフラッシュメモリーを製造するキオクシアを主要顧客に大型案件を獲得しているが、「(T&Sが手掛ける)半導体工場の生産管理システム開発や保守についてはレガシーでも最先端であってもその製品スペックなどは関係ない」(会社側)としており、今後ラピダス関連の巨額投資の恩恵が波及する可能性がある。

■はせがわ <8230>  373円  +28 円 (+8.1%)  本日終値
 はせがわ<8230>が高い。1日の取引終了後に2月度の月次業績を発表した。全社売上高は前年同月比14.0%増の17億1200万円となった。堅調な業況を評価した買いが入ったようだ。事業別では仏壇・仏具が同9.2%増、墓石は同14.8%増などとなった。

■日ダイナミク <4783>  870円  +61 円 (+7.5%)  本日終値
 日本コンピュータ・ダイナミクス<4783>が急伸。同社は1日取引終了後、23年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の10億円から11億円(前期比22.0%増)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高予想も従来の210億円から230億円(同11.9%増)に上方修正。IT関連事業で既存顧客の新領域案件獲得などが想定以上に伸長したほか、パーキングシステム事業で駐輪場利用料収入が増加したことが主な要因だという。また、期末配当計画を従来比6円増額の13円とすることもあわせて発表。これにより、中間配当7円を加えた年間配当は20円(前期は14円)となる。

■ツナグGHD <6551>  652円  +45 円 (+7.4%)  本日終値
 ツナググループ・ホールディングス<6551>がマドを開けて買われた。アフターコロナの経済正常化に向けた動きや、訪日外国人観光客急増に伴うインバウンド特需で人手不足が深刻となっている。特に小売りや飲食業でのマンパワー不足が顕著となっており、同分野に特化したアルバイトやパートの採用代行業務を展開する同社の収益環境に強い追い風が吹いている。23年9月期はトップラインが前期比16%増収と2ケタの伸びを見込み、営業利益は54%増益と成長が加速する見通し。株価は新型コロナウイルスの影響もあって昨年秋口まで500円未満の大底圏で約2年にわたるもみ合いを続けてきた。それだけに売り物がこなれており、上値の軽さに着目した投資資金の流入が続いている。

■note <5243>  691円  +34 円 (+5.2%)  本日終値
 note<5243>が高い。東京証券取引所が1日、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を2日売買分から解除すると発表した。取引負担の減少から短期資金の流入が再び活発化するとの思惑をもとにした買いが入ったようだ。日本証券金融も、2日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表している。

●ストップ高銘柄
 オーウエル <7670>  933円  +150 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値
 安永 <7271>  936円  +150 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 サンユウ <5697>  762円  +100 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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