貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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8801 三井不動産

東証P
1,236.5円
前日比
+0.5
+0.04%
PTS
1,237.3円
13:11 12/18
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
14.6 1.09 2.43 11.54
時価総額 34,402億円
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【植木靖男の相場展望】 ─年初底入れし、いまも活躍する銘柄群に期待!


「年初底入れし、いまも活躍する銘柄群に期待!」

●指数の動きはグロース株から割安株への移行を示唆か

 日経平均株価は2月22日に窓を大きく空けて急落した。この結果、直ちに3万円の大台に向けて上昇するとの期待は薄らいだ感がある。そもそも戻り相場の肝である2万7700円処の水準を明確に上抜くことができなかったことが、今日の軟調を招いたことはいうまでもない。

 しかし、悲観することはないだろう。なぜなら、年初に底入れをしていること、また為替市場で円高基調が一巡していることがその理由だ。

 さらに22日急落の背景として、24日に米国でPCE(個人消費支出)デフレーターという米連邦準備制度理事会(FRB)が重要視している経済指標の発表を控えていたこと、国内では次期日銀総裁候補の植田和男氏の所信聴取が予定されていたことがあった。

 週末24日の所信聴取は予想通りの展開となった。米国でPCEデフレーターが発表されて、重要イベントを通過すれば再び上昇基調に戻ることを期待したい。

 とにかく、肝である2万7700円処を明確に上回ることが上昇を続けるための絶対的な条件である。

 唯一気掛かりな点は、日米ともにベアマーケットでのラリーで急速に強気派が増えたことだ。ちょうど年末にかけて弱気派が増えたのと対照的だ。

 ところで、今週前半に市場を驚かせたのは、TOPIX指数が強気展開をみせたことだ。通常、株価指数といえば機関投資家などを除けば日経平均株価を思い浮かべる。実際、メディアなども株式市場の動向を伝える際に、日経平均株価を優先的に使うことが多い。

 今週前半はこの日経平均株価でみると、ずるずると下げている印象があるが、TOPIXは21日には年初来高値を更新しているのだ。結果として日経平均株価が下げても、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回る日もあった。

 いうまでもなく、日経平均株価にはハイテク株が多く組み入れられている。したがって、米国のナスダック指数が上昇すると、日経平均株価も上昇しやすく、ナスダック指数が下落すると日経平均株価も下落しやすい。

 では、今週の日経平均株価とTOPIXの動きは何を意味するのか。それは物色銘柄の主力がグロース株からバリュー株、つまり割安株に近く移行することを示唆しているようにもみえる。

 もちろん、反論もあろう。たまたま3月決算期末が近づき配当取りの動きが強まっただけ、との見立てだ。つまり、「一時的」というわけだ。どちらの見方が正しいのかは、相場が示してくれよう。

●次代の出世株はどこから生まれる?

 今後の物色をみるうえで、考えてみたいことがある。東京市場は新年に入って、大発会で底値をつけた。そしてこの大発会近辺で底入れした業種、銘柄も結構多い。だが、いまは2月も終わりに近い。これだけの日数を経ても、高値圏で推移しているものは多くはない。

 こうした大発会で底入れし、現在なお新高値をとる銘柄、もしくは高値水準で頑張っている銘柄は、これからさらなる上昇が期待できる、次代の出世株になる可能性が大きいのではないか。一方、環境の変化で出発が遅れ、これからスタートするものもあろう。こちらにも目配りしたい。

 前者の出世株だが、業種としては鉄鋼株や金融株、ゴム製品、非鉄金属、また医薬品、商社、食品の一角などだ。いまは沈黙を保っているが防衛関連、繊維、建設、重工業、不動産などもいずれ芽を出しそうだ。

 今回はやはり日本製鉄 <5401> [東証P]、東京製鉄 <5423> [東証P]などの 鉄鋼株を筆頭に、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]、三菱商事 <8058> [東証P]、ブリヂストン <5108> [東証P]、さらに三井不動産 <8801> [東証P]などもこれからの株価加速を期待したいし、アサヒグループホールディングス <2502> [東証P]なども底離れしつつあるようだ。

2023年2月24日 記

株探ニュース

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