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株価指数先物【引け後コメント】 PCEデフレーターの結果を受けた米国市場の動向を見極めたい


大阪3月限
日経225先物 27380 +250 (+0.92%)
TOPIX先物 1982.5 +7.0 (+0.35%)

 日経225先物(3月限)は前日比250円高の2万7380円で取引を終了。寄り付きは2万7190円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万7230円)にサヤ寄せする格好から、買いが先行した。その後2万7130円まで軟化したが、現物市場の寄り付き後に上昇に転じると、次期日銀総裁候補の植田和男氏らに対する所信聴取の発言内容が伝わるなか、リバランスに伴うカバーの動きから前場中盤に一時2万7450円まで上げ幅を広げた。ただし、24日の米国では1月の米個人消費支出、PCEデフレーターが発表されることから、その後はこう着感の強い展開のなか、2万7380円~2万7430円辺りの狭いレンジで推移。

 日経225先物は、エヌビディア<NVDA>の強い上昇が波及する形で、東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ半導体株が日経平均株価を牽引した。また、植田氏の発言は金融緩和政策を継続するといった、想定されていた内容ではあったが、これまで慎重姿勢のなかでショートが積み上がっていたとみられ、リバランスに向かわせたようだ。

 後場は狭いレンジでの推移だったが、オプション権利行使価格の2万7875円を上回っての推移を継続していたため、短期筋のショートは入りづらい需給状況とみられる。グローベックスの主要な米株先物はマイナス圏で推移しているため、前日の半導体株主導のリバウンドに対する反動が意識されやすいところではある。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容は想定内だったが、PCEデフレーターは米連邦準備理事会(FRB)のパウエルFRB議長がインフレ動向を測るうえで、より正確な指標だとの考えを示しているため、予想を上回る上昇となれば、再びセンチメントを冷ますことになりやすいだろう。

 日経225先物は本日の上昇で22日の陰線部分を吸収したが、リバランスが中心だったとみられる。5日、25日線水準に上値を抑えられる状況が継続するようだと、改めてショートを誘う可能性には注意しておきたい。一方で、本日は2万7450円まで買われ、再び同水準を捉えてくるようだと、2万7500円が支持線に変わり、直近戻り高値の2万7820円を意識したトレンド形成の可能性があろう。まずはPCEデフレーターの結果を受けた米国市場の動向を見極めたい。

 NT倍率は先物中心限月で13.81倍に上昇した。値がさハイテク株が日経平均型を押し上げる格好となったほか、植田氏の所信聴取を受けて、TOPIX型に傾いていたポジションを巻き戻す動きに向かわせた。25日移動平均線が13.84倍に位置しており、目先的なターゲットとなろう。これをクリアしてくると、ハイテク株を見直す流れとともに、一段とNTショートを巻き戻す動きを強めてきそうだ。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが2430枚の売り越しであり、裁定買い(現物買い・先物売り)に絡んだ商いと見られる。そのほか、松井が680枚、モルガンSが650枚、ドイツが450枚程度売り越している。一方で、JPモルガンが2360枚、シティが1200枚、野村が520枚程度買い越した。TOPIX先物はみずほが2620枚、ソジェンが1360枚、JPモルガンが820枚程度の売り越しに対して、バークレイズが2190枚、BofAが930枚、ゴールドマンが690枚、モルガンSが660枚程度の買い越しだった。

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