貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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7912 大日本印刷

東証P
2,292.0円
前日比
-12.5
-0.54%
PTS
2,293.2円
11:29 11/27
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.7 0.90 1.40 6.55
時価総額 12,709億円
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明日の株式相場に向けて=東京市場の宿痾「PBR1倍割れ」是正が長期テーマ

 20日の東京市場は日経平均株価が後場に入り、完全な凪状態となり一進一退が続いた。今週は、今晩の米国市場がプレジデントデーで休場。23日は東京市場が天皇誕生日で休場。また、22日は1月31日~2月1日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表され、24日には次期日銀総裁候補の植田和男氏に対する衆院の所信聴取が行われるなど注目材料もてんこ盛りで、見送り材料には事欠かない。

 となると、日経平均株価は2万7500円前後での膠着相場が続くことも予想される。その一方で、高配当利回り銘柄を中心とするバリュー株物色を背景にTOPIXは堅調だ。この日もTOPIXは一時2000に乗せており本格的な大台替えに対する期待は強い。

 中心となっているのは、高配当利回り銘柄への物色。足もとで人気を集める三井住友フィナンシャルグループ<8316>は7連騰と連日の高値更新を演じているが、配当利回りは3.8%台。鉄鋼株人気の中核である日本製鉄<5401>は8連騰だが、同利回りは5.8%台。さすがに目先は過熱感もあるが、まだ十分に投資妙味がある水準だ。

 更に見逃せないことは、東証が「PBR1倍割れ」企業に対して警告の姿勢を示していることだ。PBR1倍割れは東京市場の宿痾(しゅくあ)とも言えるもので、投資家もこの状態に慣れ切ってしまっていた面もある。しかし、「PBR1倍割れを放置することは経営失格」と指摘されれば、返す言葉はないはず。日本がデフレを脱却しつつあるというタイミングも絶妙だ。

 大日本印刷<7912>は、9日に新中期経営計画の策定に向け「PBR1.0倍超」の方針を打ち出したが、今後同様の動きは続くことが予想される。ちなみに、前出の三井住友FGのPBRは0.6倍台、日本製鉄は0.7倍、そして大日印は0.8倍台だ。PBR1倍割れの是正に向けた動きは、これからが本番であり東京市場の長期テーマとなろう。

出所:MINKABU PRESS

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