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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):グリー、平和、エニーカラー

グリー <日足> 「株探」多機能チャートより
■グリー <3632>  737円  +61 円 (+9.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 グリー<3632>が急反発。Vチューバーグループ「ホロライブ」を運営するカバー<5253>が17日、東京証券取引所からグロース市場への新規上場を承認されたと発表した。これが刺激材料となり、持ち分法適用関連会社のファンドがカバーに出資しているグリーに物色の矛先が向かったようだ。グループ会社を通じて同じくカバーに出資しているIMAGICA GROUP<6879>も高い。

■平和 <6412>  2,474円  +132 円 (+5.6%)  本日終値
 平和<6412>が大幅高で4日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を2580円から3800円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、想定を上回る事業環境の好転を踏まえて、1台当たり売上高予想の上方修正及びコスト削減効果による遊技機利益予想の増額や、顧客売り上げ単価予想の上方修正によるゴルフ利益予想の増額などを実施。23年3月期の営業利益予想を257億円から286億円へ、24年3月期の営業利益予想を308億円から361億円へ上方修正している。

■ANYCOLOR <5032>  5,020円  +245 円 (+5.1%)  本日終値
 ANYCOLOR<5032>が大幅反発。Vチューバー事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバー<5253>が17日、東京証券取引所からグロース市場への新規上場を承認されたことを受けて、Vチューバー関連が人気化するとの思惑から同社にも買いが流入したようだ。

■USENHD <9418>  2,615円  +109 円 (+4.4%)  本日終値
 USEN-NEXT HOLDINGS<9418>が急伸した。前週末17日の取引終了後、動画配信サービス「Paravi」を運営するプレミアム・プラットフォーム・ジャパン(PPJ、東京都港区)を、3月31日付で株式交換により完全子会社化すると発表した。これを好感した買いが集まったようだ。コンテンツ配信事業の競争環境が激化するなか、経営統合により事業価値の向上を目指す。将来的には「U-NEXT」と「Paravi」のサービス統合を予定しており、事業運営コストの削減などを見込む。

■gumi <3903>  862円  +21 円 (+2.5%)  本日終値
 gumi<3903>が堅調。東京証券取引所は前週末17日の取引終了後、VTuber(バーチャルユーチューバー)のキャラクターIP(知的財産)開発や、VTuberプロダクションの運営事業を手掛けるカバー<5253>の新規上場を承認したと発表した。カバーはgumiの連結子会社であるTokyo XR Startupsの投資先。カバーの上場に伴い、保有株の一部の売り出しを実施する予定といい、材料視されたようだ。カバーは3月27日に東証グロース市場へ新規上場する。上場に際し、150万株の公募と1092万7400株の売り出し、上限186万4100株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施する。主幹事はみずほ証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券。公開価格決定日は3月15日。

■クボタ <6326>  2,086円  +39 円 (+1.9%)  本日終値
 クボタ<6326>がしっかり。米国の農業機械大手のディア<DE>が17日に発表した第1四半期(22年11月~23年1月)の決算は、1株利益が市場予想を上回った。23年10月期の業績予想についても純利益の見通しを上方修正した。世界的な穀物価格の上昇を背景に、農業機械の更新・新規購入のニーズが拡大し、事業の追い風となったようだ。競合のディアの好決算を受け、畑作向けの農業機械を海外で展開するクボタの事業環境に対し前向きな見方が広がったようだ。農機メーカーでは井関農機<6310>も堅調。やまびこ<6250>が大幅高となっている。

■シーアールイー <3458>  1,090円  +20 円 (+1.9%)  本日終値
 シーアールイー<3458>は反発。前週末17日の取引終了後、84万株(発行済み株数の2.79%)の自社株を3月31日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は2924万7200株となる予定だ。

■鴻池運輸 <9025>  1,473円  +24 円 (+1.7%)  本日終値
 鴻池運輸<9025>が4日ぶりに反発。前週末17日の取引終了後、紙帳票のデータ化サービスを提供する子会社シャインが、AZ-COM丸和ホールディングス<9090>傘下のアズコムデータセキュリティとデジタルトランスフォーメーション(DX)分野で業務提携したと発表しており、好材料視された。各種帳票のデータ化及び保管・廃棄などのサービスで提携する。また、両社の強みとノウハウを生かして紙帳票の集荷、スキャン、データ化、保管、廃棄までを一貫して提供するサービス「カミマカセ」を開発したとしている。

■ダイヘン <6622>  4,245円  +55 円 (+1.3%)  本日終値
 ダイヘン<6622>が反発。同社は17日、関西電力<9503>子会社の関電エネルギーソリューションと共同で、配送用の電気自動車(EV)向け自動充電システム「ぴたっとCharge」を開発したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。このシステムは、「デマンド目標値自動設定機能」「充電電力自動調整機能」「充電状況監視機能」を搭載する普通充電器・急速充電器を併用可能とした国内初の自動充電システム。EVの充電を最適化し充電切れ(電欠)を防止するだけでなく、電気料金最小化や管理業務効率化に至る運送業界における配送用EV運用上の様々な課題解決で大きな効果を発揮するという。

■三井住友FG <8316>  6,000円  +76 円 (+1.3%)  本日終値
 三井住友フィナンシャルグループ<8316>が連日で昨年来高値を更新した。後場に上げ幅を拡大し、6000円台に乗せた。日銀の黒田東彦総裁にとって最後となる金融政策決定会合が3月9~10日に開かれる。元日銀審議委員の植田和男氏が次期総裁に就任する見込みのなか、4月の新体制への移行を円滑に進めるため、3月の決定会合で黒田総裁が現行の異次元緩和策を修正する可能性があると指摘する向きが一部であるようだ。サプライズ的な政策修正によって、銀行の収益環境が改善に向かうとの思惑が銀行株の支えとなっているとみられている。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>やみずほフィナンシャルグループ<8411>、りそなホールディングス<8308>もそろって上昇している。

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