【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:トライアル、モノタロウ、芝浦
トライアル <日足> 「株探」多機能チャートよりトライアルホールディングス<141A>は3日続伸。10日取引終了後、11月度の「月次売上高速報(小売)」を発表した。既存店売上高は前年同月比5.5%増と2カ月連続でプラス、全店ベースでは同13.7%増となった。小型フォーマット「TRIAL GO」の都内初出店や新フォーマット「トライアル西友」の1号店オープンなど、新規出店に取り組んだことが奏功した。土日祝日が前年同月と比較して2日多かったことも寄与した。これが好感されている。
■MonotaRO <3064> 2,259円 +81 円 (+3.7%) 11:30現在
MonotaRO<3064>は4日ぶり反発。10日取引終了後、11月度の月次業績を発表した。売上高は前年同月比19.9%増と、プラス基調を維持した。これが好感されている。
■芝浦メカトロニクス <6590> 17,980円 +600 円 (+3.5%) 11:30現在
芝浦メカトロニクス<6590>が3日ぶりに反発した。同社は11日、次世代半導体パッケージ向けのパネル用ウェットスピン装置を開発したと発表。今後の収益貢献を期待した買いが株価の支えとなったようだ。多様な材料に対して高度な洗浄・エッチング技術が必要となる次世代半導体パッケージの製造工程において、大型パネル向けに展開することを目的として開発した装置で、サーバーや生成AIに使用されるGPU(画像処理半導体)の「2.XD製品」を製造する際、大型の角型ワークに対し高度かつ高性能なウェット処理を実現。開発から研究までカバーする柔軟なユニット構築と、量産展開に対応できる点なども特長とする。
■良品計画 <7453> 3,079円 +90.5 円 (+3.0%) 11:30現在
良品計画<7453>は4日続伸となっている。同社は10日、11月度の海外月次売上概況(速報)を公表。中国大陸の直営既存店とオンラインストアをあわせた売上高は前年同月比16.3%増となり、中国政府が日本への強硬な姿勢を強めているなかでも2ケタのプラスを維持したことが好感されているようだ。なお、直営既存店とオンラインストアをあわせた売上高の地域別では、中国大陸を含めた東アジア事業が同17.9%増、東南アジア・オセアニア事業が同12.6%増、欧米事業が同14.7%増となっている。
■豊田自動織機 <6201> 17,765円 +75 円 (+0.4%) 11:30現在
豊田自動織機<6201>が4日続伸している。アクティビストとして知られる米エリオット・インベストメント・マネジメントが豊田織の株式について、新たに5%を超えて保有していることが10日の取引終了後、明らかとなり、思惑視した買いが入った。同日に関東財務局に提出された大量保有報告書によると、エリオットの保有割合は5.01%。報告義務発生日は3日。保有目的は投資で、状況に応じて議論や重要提案行為などを行うとしている。トヨタ自動車<7203>陣営は豊田織に対して非公開化を目的としたTOB(株式公開買い付け)を実施する計画。買い付け開始は来年2月以降となる見通しだ。
■INPEX <1605> 3,221円 +4 円 (+0.1%) 11:30現在
INPEX<1605>が小幅続伸。10日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の1月限が前日比0.21ドル高の1バレル=58.46ドルと上昇した。米軍はベネズエラ沖で制裁対象の石油タンカーを拿捕(だほ)したとの報道が10日に伝わり、産油国のベネズエラ情勢の緊迫化が原油価格の上昇要因となった。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げが決まったことも経済成長やエネルギー需要の拡大につながるとの見方から原油価格を押し上げた。
■ANYCOLOR <5032> 4,770円 -1,000 円 (-17.3%) ストップ安 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
ANYCOLOR<5032>が続急落している。同社は10日の取引終了後、26年4月期第2四半期累計(5~10月)の単独決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益予想は145億7000万~152億6000万円(前期比26.6~32.6%増)に見直し、従来予想(142億2300万~149億1700万円)からレンジを引き上げた。ただ、市場の高い期待値からみて、修正後の利益予想のレンジは物足りなさが意識されたもようで、売りを浴びる格好となった。今期の売上高予想は520億~540億円(同21.3~25.9%増)と、従来予想(500億~520億円)から上方修正した。第1四半期にコマースやイベントを中心に売上高が計画を上回ったほか、第2四半期は計画通りの進捗となった。VTuberユニットの周年施策など第3四半期以降も強い需要が見込まれており、業績予想を見直した。期末配当予想は従来の見通しから5円増額して40円に修正。年間配当予想は75円(前期比10円増配)となる。
■ソフトバンクグループ <9984> 17,380円 -1,280 円 (-6.9%) 11:30現在 東証プライム 下落率4位
ソフトバンクグループ<9984>は売り優勢、中段もみ合いから下放れる可能性が意識されている。同社傘下のソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)の好調が伝わるなか、前日の米国株市場ではFOMC通過後に幅広い銘柄に買いが流入し、主要株価指数が揃って上昇、S&P500指数は一時最高値を上回って推移する場面があった。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反発し、同社株には追い風となっている。一方、大規模AIインフラプロジェクト「スターゲート」で連携する米オラクル<ORCL>が決算発表後に時間外で急落していることは、ソフトバンクGの株価にもネガティブに働きやすい。また、日経平均寄与度の大きい同社株にはあすのメジャーSQ算出を前に先物絡みで上値を押さえる圧力も観測され、きょうの値動き次第で全体相場の方向性にも影響が出る可能性がある。
■ラクオリア創薬 <4579> 1,231円 -75 円 (-5.7%) 11:30現在
ラクオリア創薬<4579>は安い。東京証券取引所が11日から、同社株の信用取引による新規の売り付けと買い付けにかかる委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)にすると発表。これによって個人投資家からの資金流入が細るとの見方から売られている。また、日本証券金融も同日以降、貸借取引自己取引分と非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金担保分20%)にすると発表した。
■くら寿司 <2695> 3,180円 -185 円 (-5.5%) 11:30現在 東証プライム 下落率7位
10日に決算を発表。「今期経常は16%減益、10円増配へ」が嫌気された。
くら寿司 <2695> [東証P] が12月10日大引け後(15:30)に決算を発表。25年10月期の連結経常利益は前の期比0.7%減の61.7億円になり、26年10月期も前期比15.8%減の52億円に減る見通しとなった。
⇒⇒くら寿司の詳しい業績推移表を見る
■モイ <5031> 371円 +71 円 (+23.7%) 一時ストップ高 11:30現在
モイ<5031>は大幅高で3連騰。年初来高値を連日更新している。10日の取引終了後、26年1月期第3四半期累計(2~10月)の単独決算の発表にあわせて、通期業績予想を修正した。経常利益予想を前回予想の1億2900万円から3億7300万円(前期比45.8%増)に引き上げた。経常利益は減益予想から一転、前期の過去最高益を更新する見通しとなっており、業況を評価した買いが集まっている。売上高予想は前回予想の66億1000万円から66億1200万円(前期比0.3%増)と小幅に引き上げた。同社はライブ配信プラットフォーム「ツイキャス」を運営。ポイント販売の予想を下方修正した一方、メンバーシップやプレミア配信の売り上げ見通しを上方修正している。また、ポイント販売においてアプリ以外の決済手段の比率が上昇。手数料率の低下が販管費を圧縮する。自主音楽レーベル「Moi Records」の管理音楽に関する収益の増加も利益拡大に寄与する。最終利益予想は開示していない。2~10月は売上高が49億5400万円(前年同期比0.5%増)、経常利益が3億600万円(同52.7%増)、最終利益が1億3400万円(同13.1%減)となった。日本音楽著作権協会(JASRAC)と「ツイキャス」での楽曲利用に伴う収支報告の内容に関する認識の齟齬(そご)の解決に向けた協議が完了し、解決に伴う特別損失を計上した。なお、NexTone<7094>との間にも認識の齟齬が発生しており、解決に向けた協議を進めている。
■ゼネラル・オイスター <3224> 697円 +100 円 (+16.8%) ストップ高買い気配 11:30現在
ゼネラル・オイスター<3224>がストップ高の水準となる697円でカイ気配となっている。10日の取引終了後、1000株以上を保有する株主に3月末と9月末を基準日として、自社の店舗で使える1万円相当のポイント(年間2万円相当)を贈呈すると発表しており、株主還元姿勢を評価した買いを引き寄せている。同社は24年9月末を基準日とする株主優待を最後に制度を廃止していたが、前回の株主優待制度を再検証し、維持費用の大幅な削減による持続可能な制度運営の可能性を検討してきたという。今回の株主優待制度の導入を通じ、個人株主の増加と中長期的な保有の促進を図る。
■AKIBA <6840> 460円 +60 円 (+15.0%) 一時ストップ高 11:30現在
AKIBAホールディングス<6840>が急騰、一時80円高はストップ高となる480円でカイ気配に張り付く場面があった。増設メモリーやフラッシュモジュールなどメモリー製品の販売を手掛けるが、米エヌビディア<NVDA>とも同社商品を取り扱うなどで密接な関係を有し、電子部品大手のローム<6963>とはAIソリューションパートナー契約を締結するなどAI分野への展開にも余念がない。ここデータセンターの建設ラッシュなども背景として半導体メモリー価格の高騰が顕著となっている。任天堂<7974>は家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ・ツー」に使うメモリー価格が急上昇したことで、収益圧迫懸念から株価が急落するなど、影響は多方面に及んでいる。AKIBAにとってはこのメモリー価格高騰が商機を高めるとの思惑でプラス方向に働いている。株式需給面では外資系証券などの手口で貸株市場を経由した同社株への空売りが急増していたが、このショートカバーが一気に進み、株価に突発的に浮揚力を与える格好となったもようだ。ただ、買い戻し一巡後は上げ幅を縮小している。
■ベステラ <1433> 1,155円 +66 円 (+6.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
ベステラ<1433>に投資資金が流入、25日移動平均線をサポートラインとした1100円台手前でのもみ合いが続いていたが、きょうはカイ気配で一気に上放れる展開となっている。同社は製鉄や石油、電力などのプラント解体工事を手掛けるが、完工増加を背景に収益が押し上げられている。10日取引終了後、26年1月期第3四半期(25年2~10月)決算は営業利益段階で前年同期比4.1倍の5億3500万円と好調に推移した。8~10月期では前年同期の赤字から大幅黒字転換している。これを好感する買いを呼び込む状況となっている。
■クックビズ <6558> 738円 +100 円 (+15.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
クックビズ<6558>がストップ高の水準となる前営業日比100円高の738円でカイ気配となっている。同社は10日の取引終了後、食品スーパー「ロピア」を運営するOICグループ(川崎市幸区)と資本・業務提携を行うと発表。収益面での好影響を期待した買いが入ったようだ。クックビズはグループが取り扱う水産加工品や総菜などをOICグループに供給するほか、新商品の共同企画や開発などを推進。採用活動も支援する。OICグループがクックビズ株の14万株(発行済み株式総数の5.02%)を、クックビズ社長から東京証券取引所における立会外取引(ToSTNeT-1)を通じ同日付で取得する。クックビズは26年11月期の連結業績への具体的な影響額は現時点では未定とし、今後公表すべき事項が生じた場合は速やかに開示するとした。
●ストップ高銘柄
PostPrime <198A> 304円 +80 円 (+35.7%) ストップ高 11:30現在
カルナバイオサイエンス <4572> 384円 +80 円 (+26.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
リバーエレテック <6666> 492円 +80 円 (+19.4%) ストップ高 11:30現在
ソラスト <6197> 757円 +100 円 (+15.2%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
ANYCOLOR <5032> 4,770円 -1,000 円 (-17.3%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
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