貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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3741 セック

東証P
4,240円
前日比
+40
+0.95%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
17.6 2.53 2.29 21.79
時価総額 217億円
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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─収益好調&ユニークな中小型株で需給を逆手に!


「収益好調&ユニークな中小型株で需給を逆手に!」

●上がらないのは「海外勢が売るから」ではない

 1月のあの勢いはどこへ行ったのか。

 2月の東京市場は、半ばを過ぎたところで、高値圏での保ち合いを続けている。驚くほどのネガティブ材料はないのだが、なかなか保ち合いを上放れることができない。

 どんどん上がるわけにいかない理由は確かにある。国内では日銀次期総裁が決まったし、米国では経済の過熱と失速懸念とが同居する状況だ。

 これでは簡単に上抜けないのは分かるが、少々気になるデータがある。投資家別売買動向(2市場、現物株)だ。

 年初来、日本株を6週連続で買い越し続けているのは事業法人だけであり、2月第2週時点で5836億円の買い越しだ。それに対して年初から売り越しを続けているのが信託銀行。彼らの売り越し額は7879億円に達している。

 では、個人はどうか。2329億円の売り越しだ。

 外国人投資家も見ておこう。こちらは6887億円の買い越しだ。

 以上から分かるのは、通常われわれは日本株が上がらないのは、外国人投資家たちが売っているからと思いがちだが、実際は違う場合もあることが分かる。

 現在、売っているのは国内の信託銀行と個人投資家。こういうことになるのだ。

 このような状況はどうすれば変わるのか? まずは売り越し続けている信託銀行の売りが止まってくれなくてはならない。この点、どうなのか。正直どこで売りが止まったり、減少したりするのか正確な予測は困難だ。彼らは昨年、1月に2537億円を売り越し、2月は5996億円を買い越し、3月は3159億円、4月は7134億円を売り越した。

 今年も同様の売買を繰り返すとは限らないものの、4月までは売り目線で市場に対応する可能性がある。

●この局面でとるべき対応策は

 これでは2~3月相場もあまり期待できない。こうなってしまいそうだが、対応策はある。

 信託銀行が主に扱う大型株や主力株ではなく、収益が好調でユニークなビジネスモデルを持つ中小型株への投資を優先したい。

 具体的にはまずはセック <3741> [東証P]になる。 宇宙先端技術やシステムに強く、自動走行車両、ロボットなど地球上ではもちろん、将来宇宙でも使える製品、システム開発に取り組んでおり、夢のある企業になる。

  バーコードプリンタに強いサトーホールディングス <6287> [東証P]も、世界的に経済が復調中であることを考えると、各国でバーコードプリンタ需要が今後数年、どんなに短くても1年以上は好調をキープする。こう見てよいため、株価も期待が持てる。

 このところ売られてしまったものの、いまは下げ止まっているミロク情報サービス <9928> [東証P]もここからの株価蘇生が見込める。今年10月から施行されるインボイス制度の関連銘柄だけに、このまま調整を続けるとは思えない。

 製品は地味だが、化学工場などで不可欠な無漏洩ポンプで首位の帝国電機製作所 <6333> [東証P]も、株価は高値圏ながら緩やかに上昇中であり、今後も同様のペースでの続伸が見込める。

 そして、最後にインバウンド関連株にも目を向けておこう。なにしろ外国人観光客は1月に150万人近くも来日したというのだから。銘柄はようやく株価に下げ止まりの兆しが見えた日本空港ビルデング <9706> [東証P]になる。この会社は羽田空港ターミナルビルの家主。今後は次第に苦境を脱し、収益増が見込める。

2023年2月17日 記

株探ニュース

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