<注目銘柄>=ABCマート、中国人需要の本格回復に期待
エービーシー・マート<2670>は、昨年12月30日につけた昨年来高値7540円をピークに調整しているが、足もとの販売好調から23年2月期業績の上方修正及び来期増益の可能性が高く、好業績を背景に再騰展開へと向かいそうだ。
1月11日に発表した第3四半期累計(22年3~11月)決算は、連結営業利益が289億9100万円(前年同期比46.1%増)となり、通期計画に対する進捗率は84%になった。外出需要の高まりに加えて、デジタルコマースの活用やグランドステージと複合業態店舗の拡大などの施策が奏功。既存店売上高が22年3月以降前年実績を上回って推移していることも業績を押し上げた。
今後はコロナ禍収束に伴い、中国人需要の本格回復が期待できる点に注目。コロナ禍前は免税売り上げが国内事業の1割弱程度、中国人観光客比率の高い韓国事業が2割弱を占めていたが、いずれも本格回復には至っていない。これらが今後、本格回復に向かえば業績へのインパクトも大きいだろう。また、競合他社が閉店を進めるなか、同社のシェアが高まっていることなども考慮すると、今・来期の業績見通しは強気で見ても良い。調査機関の中には、会社側の23年2月期営業利益345億円(前期比25.7%増)予想に対して400億円前後、24年2月期は同440億円前後を見込むところもある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
1月11日に発表した第3四半期累計(22年3~11月)決算は、連結営業利益が289億9100万円(前年同期比46.1%増)となり、通期計画に対する進捗率は84%になった。外出需要の高まりに加えて、デジタルコマースの活用やグランドステージと複合業態店舗の拡大などの施策が奏功。既存店売上高が22年3月以降前年実績を上回って推移していることも業績を押し上げた。
今後はコロナ禍収束に伴い、中国人需要の本格回復が期待できる点に注目。コロナ禍前は免税売り上げが国内事業の1割弱程度、中国人観光客比率の高い韓国事業が2割弱を占めていたが、いずれも本格回復には至っていない。これらが今後、本格回復に向かえば業績へのインパクトも大きいだろう。また、競合他社が閉店を進めるなか、同社のシェアが高まっていることなども考慮すると、今・来期の業績見通しは強気で見ても良い。調査機関の中には、会社側の23年2月期営業利益345億円(前期比25.7%増)予想に対して400億円前後、24年2月期は同440億円前後を見込むところもある。(仁)
出所:MINKABU PRESS